海底捞(はいでぃーらお)で中国式しゃぶしゃぶ「火鍋」を食べる

2022年6月14日

中国の食で欠かせないものといえば、やはり「鍋物」でしょうか。

中国にも「火鍋(ふぉーごぅお)」という、いわゆる中国式しゃぶしゃぶが、街なかのいたるところにあります。日本の鍋に比べると、ダシは濃厚で、具材も何でもありという印象があります。

以下、火鍋の有名チェーン店「海底捞(はいでぃーらお)」について紹介してみます。(注:以下、コロナ前に書いた記事を転載しています。)

海底捞(はいでぃーらお)で火鍋を食べる

海底捞(はいでぃーらお)は、日本にも進出していますので、もうご存知のかたも多いとは思います。

以前は、とにかく人気で予約を入れないと入れないこともしばしばでしたが、現在はコロナ禍ということで、結構、すいているかもしれません。

以下、順を追って、説明してみます。

鍋底(スープ)を決める

入店して席につくと、まず最初に「鍋底(スープ/ごうでぃ)はどうするか?」と聞かれると思います。

わからないときは、とりあえず、オーソドックスに「麻辣(まーらー)」と、辛くない白いスープ「白湯(ばいたん)」の二種類を選択しておけばよいでしょう。

ちなみに、中国のスープには、「にんにく、棗(なつめ)、生姜、龍眼、枸杞(くこ)」といった、漢方食材がいろいろ入っているので、身体に非常によいらしいです。

具材を決める

次に、具材を注文します。「アイパッド」みたいな端末を渡されるので、ここに入力していくシステムになっているようです。

メニューの写真を見ながら、適当にクリックして「購物車(ショッピングカート)」に入れていきます。全部入れ終わったら、注文確定をクリック。要は、ネットのECサイトでものを買うのと同じ要領ですが、写真があるので、外国人にとっては、やりやすいかもしれません。

あーでもないこーでもないと相談しながら、注文が確定する頃には、店員が、二種類のスープを入れた鍋をもってきて、テーブルの中央のくぼみにはめ込みます。

テーブルの上に、コンロが無いので、随分スッキリしていてます。テーブルと同じ高さなので、鍋の中の具材を取りやすい感じです。

タレを調合する

スープが煮立つあいだに、「酱(じゃん)/タレ」のコーナーに行って、自分でタレを調合します。

とにかく、タレと薬味のバラエティが豊富で、しょうが(生姜)、にんにく(大蒜)、とうがらし(辣椒)、ザーサイ(榨菜)、刻みネギ(葱花)、パクチー(香菜)となんでもありといった感じでしょうか。

 

 

とりあえず「XO酱」(左)と「和風ゴマダレ」(右)との二種類をセレクト。ネギとパクチーをふりかけて、自分のオリジナルのタレが出来上がり。

XO酱」(XOソース)というのは、日本では、あまり馴染みないかもしれませんが、魚と油をベースにした濃厚な味わいで南方では定番のソースです。インスタントラーメンとかでも、採用されたりしてますが、結構やみつきになる味です。

具材がそろって、準備完了

席に戻ると、具材がどんどん集まってきます。

牛肉、羊肉、豆腐、白菜、春菊、春雨、パクチーなど。

置ききれないものは、脇の棚に収納します。

 

さらにビールも来て、準備完了。

ちなみに、手前のは、白ビールということですが、中国のビールは薄い感じで物足りなく感じる人もいるかもしれません。

最近「青島(ちんたお)」を注文しても、置いてないレストランも、結構あります。

お味のほうはまずまずで、まあ悪くはない感じ。ただ、店員が頻繁にやってきては、何か手伝おうとするので、ちょっと気が散ってしまうかもしれません。

中国人からはよく「ここのサービスはいい。」という話は聞くのですが、自分的には、落ち着いて食べたいので、サービス過剰な気がしないでもありません。

(写真はシメのデザート)

 

値段は、二人で350元ほど(約7000円)、ローカルの火鍋としては高いですが、内容的に考えれば、まずまずというところでしょうか。

海底捞 日本でも展開

海底捞は、地下鉄駅付近の大型のショッピングモール内に入っている場合が多いので、探すのはそれほど難しくないと思います。

ちなみに、海底捞の鍋のもとは、スーパーでも買うことができます。

また、日本にも店舗を展開しており、東京、大阪に数店舗あるようで、朝方までやっている店もあるようです。

海底撈火鍋 新宿店【公式】

その他の火鍋チェーン店

海底捞に限らず、「火鍋」のチェーン店は、やたらと多いので、適当に入ってみて、気に入ったものを探してみるのもいいかもしれません。

小肥羊(しゃおふぇいやん)

海底捞以外の大手火鍋チェーンとしては、「小肥羊(しゃおふぇいやん)」なんかも有名です。

羊のマークが目印で、最近は、東京を中心に、日本全国に進出しているようなので、行ってみるのもいいでしょう。

(写真は、京都にて)

小肥羊(しゃおふぇいやん)

辣莊

辣莊(らーじゅあん)という火鍋チェーンは、中の店員さんが、皆、満州族の格好をしているのが特徴で、時々、演目をしていたりします。

ここに限らず、店員が人民服を着てる店とか、内容で差別化するのは難しいからか、コンセプトを工夫を凝らしているところも多いようです。

 

あとは「重慶火鍋」あるいは「潮汕牛肉火鍋」などもよくききますし(潮汕(ちゃおしゃん)は、広東省東部の地域のこと。)

椰子鸡火锅(いえずじーふぉーぐぅお)」という、ヤシの実からダシをとった、少し甘さのある火鍋もあるので、普通の火鍋が辛すぎて合わないという人は試してみるのもいいかもしれません。