深センのビュッフェ風新概念自助餐「家楽縁」について

2023年5月3日

中国では、日々、何を食べるのかというのは悩ましいところですね。ローカルの店は、そこら中にあるとは言っても、なかなか日本人の感覚にあう店というのは少ないです。

今回は、自分がたまに利用している「自助餐」について、少しご紹介してみたいと思います。

自助餐」(ずーじゅーつぁん)といえば、中国の社員食堂風ローカル食堂のことで、一般的には、安かろう早かろう(まずかろう?)という店が多いです。ただ、最近は、そういう安かろうな店とは一線を画して、質を重視したような店もでてきています。

以下、そういう量より質を重視した新概念「自助餐」家楽縁(じゃーらーゆぇん)について、紹介してみたいと思います。(一時期、「饗食饗麺」という名称を用いて別ブランドにしていましたが、またもとの「家楽縁」に戻したみたいです。

 以前の名称

深センのビュッフェ風新概念自助餐「家楽縁」について

「家楽縁」は、深センの国貿駅近く、国貿ビルの裏手、スタバの向かい側の「南湖時代広場」という建物にあります。日本料理屋も近い地域なので、見かけたことがある人もいるかもしれません。

特徴的なのは、その内装でしょうか。とにかく照明が圧倒的で、大皿に盛り付けられた惣菜をこうこうと照らしています。なにかホテルのビュッフェを思わせるような感じです。

しかも実際、店員もシェフのような格好をしていて、オープンキッチンで、目の前で、中華鍋で調理したり、鴨を切ったりする風景を見ることもできます。

では以下、利用する手順について、具体的にみていきましょう。

「家楽縁」 利用の手順について

1 皿を取る

まず最初に、トレーの上にお皿を載せます。皿は乾燥機に中に入っています。(持ち帰りを希望する場合は、皿の代わりにプラスチックの容器を載せます。)

2 惣菜を取る

トレーを台の手前に置いて、ベーカリーにあるつまみのようなもので、各惣菜の大皿から、自分で惣菜を取って、皿の上に盛り付けていきます。(店員に指示する必要がありません)

大皿は、肉類、魚、野菜類など、全部で15くらいあるので、好きなものを好きなだけ選んでいけばいいでしょう。辛いものもありますが、あっさりしたものも多いので選ぶのには困らないと思います。(もともとは台湾系の店らしいです。)

 

基本的には、左から右に流れていきますが、取りそこねたら、戻ることも可能です。大皿のあとは「蒸物」(写真)、最後「お米」が必要なら、盛り付けてあるものを取ります。

 

3 レジのはかりに乗せる

右橋のレジに持っていき、はかりに乗せると、重量に応じて金額が提示されます。支払いは「微信」などの決済アプリで行います。

金額的には、だいたい30-40元くらいでしょうか。(ただ、あれもこれもと取りすぎると、結構、高くなってしまう)従来のローカルの自助餐(20元前後)と比較すると少し割高ですが、惣菜が割と美味しく作ってあり、リーズナブルに感じるはずです。

以下、エビ、红烧肉、揚げ豆腐、ご飯などで、大体25元(500円位)くらい。エビがパリパリして香ばしいです。

ちなみに向かい側に麺類のコーナーがありますが、基本的には、ご飯物と同じ流れになります。ただ、一般に、ご飯ものに比べると、あまり美味しい感じではないです。

あとは、その場で食べる(在这里吃)もよし、持ち帰り(打包/带走)もするもよし。(写真)

完全せルフなので、ほとんど言葉を発せずとも済んでしまうので、外国人にとっても利用しやすい店と言えます。

以下、店内の様子(夕方なので空いています)

また、自分で食べた食器まで返却させるという、完全セルフを実行させており、割と定着しているようです。中国で、客が食べ終わったあと、食器を返却しに行く姿を見ることができるのは、なかなか新鮮です。

いろいろ新しいサービスが出ては消えする中国にあって、ここは、これまでの中華ファーストフードの概念を、変えてくれそうな予感がする店です。

出前

出前は、「美団」等の出前アプリを通じてできることはできます。

ただ、セットメニューで固定化しているので、やはり、自分で来て、自分の好きなものを取ったほうがいいと思います。

 

「家楽縁」 ロケーション

「家楽縁」(国貿)・・・国貿駅徒歩5分「南湖時代広場」、国貿ビル裏手、スタバ向かい側。(カフェの隣り)

家楽縁」は深セン市内に、かなりたくさんありますが、同じ「家楽縁」でも、上記のような、完全に自分で取って、重さで値段を決めるビュッフェ型を取らずに、従来通り、3元、5元、7元という区分けから、指でさして、店員に盛り付けてもらう従来型を取っている店もあります。(以下)

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「家楽縁」 営業時間

営業時間は、早朝、午後、夕方に分かれていますが、メインは昼のようで、夕方は割と空いています。