深圳から香港へバスで行ってみました ~皇崗(深圳)⇒ 旺角(香港)

2023年12月28日

先日、深センから、香港へ行くとき、越境バス(跨境巴士)を利用してみましたが、かなり様変わりしていましたので、以下ちょっと、新しく書き直してみました。

ちなみに、越境バス(跨境巴士)は、深センのイミグレと香港各地(旺角、湾仔、香港空港など)を結ぶバスのことですが、今回は、深セン皇崗(ほわんがん)から、香港の旺角(もんこく)へ行きました。ちょっと、長くなるので、以下の順番で、説明してみたいと思います。

1 皇崗イミグレへ行く
2 健康申告をする
3 出境検査を受ける(皇崗イミグレ)
4 バスのチケットの購入
5 バスに乗る(皇岡)→ 落馬洲(香港)
6 香港に入る(落馬洲イミグレ)
7 再び、バスに乗る  落馬洲 → 旺角
8 旺角に到着

以下、順を追って、ご説明します

深圳から香港へバスで行ってみました【皇崗(深圳)⇔ 旺角(香港)】

1 皇崗イミグレへ行く

まずは、深セン側の出発地点、皇岡口岸(ほあんがん・こうあん)へと向かいます。最寄りの地下鉄7号線「皇岡口岸」駅を降り、C出口でおります。

出口をでると、こんな感じで、広大な更地が広がっていて、旧イミグレビルとバスターミナルが跡形もなくなっています。現在、新イミグレビルの工事中とのことです。とりあえず「往香港(to Hong Kong)」という矢印に沿って歩きます。

歩道橋に上がります。イミグレのあるビルが、かなり向こうに見えます。

イミグレビル(皇岡口岸联检大楼)に到着。駅から大体10-15分というところ。

ちなみに、以下の、「健康申報」は、2023年11月1日、撤廃されました。

2 健康申告をする

建物に入る前に、健康申告(健康申报/じぇんかんしぇんばお)をします。このような「健康申报填报指南」という標識がありますので、コードをスキャンして、必要事項を記入していきます。

このあたりの詳細については、以下のページを参照してみてください。

中国から香港へ行く際の「イミグレの出入境手順」について

すると、こういうコードがでてくると思います。

建物内に入って、自動ゲートのセンサーに、コードを当てると、ゲートが開きます。

3 出境検査を受ける

次に、出境審査を受けます。自動ゲートは感知しない時があるので、外国人専用の有人窓口に並んだほうがいいでしょう。提出はパスポートのみでOK。出境カードは記入の必要がなくなったようです。

ちなみに、イミグレの館内は閑散としていて、職員の方が多いんじゃないかと思ってしまうくらいです。以前に比べると、利用者がかなり少なくなっているようです。

4 バスに乗車して、チケットを購入

出境検査が終了後、外へ出て真っ直ぐいくと、行き先別にバスが並んでいます。行き先は「旺角」「湾仔」「錦上路」「観塘」「荃湾」「迪士尼乐园/ディズニーランド」などいろいろ。

ここで、以前なら、隣にチケット売り場(售票处)があって、チケットを購入したのですが、チケット売り場が消滅しています。

聞いてみると、「バスに乗って待っていろ」とのこと。

とりあえず、「旺角」行きのバスに乗って待っていると(席は自由なので、適当に座れば良し。)しばらくして、女性職員が乗り込んできて、発券していきます。手にバーコードを持っていて、これで発券していくようです。

たぶん、現在は利用者が少ないこともあってか、バスの中で待ち時間に、空き職員が発券するという形式に変わったのかなと思います。

自分の順番が来て、女性職員にアプリで支払うように言われ、入力してみましたが、どうも中国人の身分証が無いと動作しないようで、結局、現金で支払うことに。

値段は、45香港ドル(ちなみに、深夜(23:30-6:00)は50香港ドル)

香港ドル(港幣/がんびー)がなかったので、手持ちの人民元で支払いました(45人民元)。現在、1人民元=1.14香港ドルなので、51.3香港ドルです。割増の分は、為替の手数料という意味かもしれません。

ただ、後で調べてみると、オクトパスカード(八達通)でも支払いは可能だったようです。

5 バスで移動する   皇岡(深セン)→ 落馬洲(香港)

女性職員がどっかへ行ってから、さらに待ったあと、やっと出発。乗車してから20分以上は経過してます。

ホームページの情報によれば、現在は、30分に1本(深夜は60分に1本)の運行のようです。以前と比較すると人が少なくなっているので、頻度が落ちているようです。

ちなみに、このバスに乗っても、ダイレクトに、香港に行くわけではなく、まずは、香港入境側(落馬洲)へ移動するだけとなります。

6 香港に入る(落馬洲イミグレ)

バスに乗って少し行くと、「落馬洲(ろっくまーちゃお(広東語))」のイミグレに到着。ここで、入境審査のために、一旦、バスを降ろされます。

外国人は基本的に、通路向かって右側の「訪港旅客」へ。

落馬洲イミグレの香港入境ホールで、香港入境カードに必要事項を記入して、有人ゲートで、入境審査を受けます。ちなみに、ここは、外国人専用レーンは無いので、大陸中国人といっしょの列に並ばなければなりません。

7 バスに再び乗車  落馬洲イミグレ→旺角

香港側の入境審査が終わり、建物をでると、前がバス乗り場になっていて、ここからもう一度、バスに乗ります。

ここで、注意しておきたいのが、最初に乗ったのと同じバスに乗れるとは限らないということです。

なので、くれぐれも、最初に乗ったバスに、忘れ物をしないよう、気をつけてください。それを知らずに「さっきのバス、きっと、僕たちのことを待っていてくれるさ。」と、自分勝手に思い込んで、車内に荷物などを置いておくと、えらいことになります。

バスに乗った後は、何もすることはありません。山あり、海あり、港ありと、目まぐるしく変わる香港のパノラマ世界を眺めていればいいでしょう。

あと、注意しておきたいのは、香港の乗り物は、何でもそうですが、冷房がギンギンにきいているので、上に羽織るものを持参しておいたほうがいいでしょう。でないと確実に風邪を引きます。

8 旺角に到着

旺角、到着。ただ、旺角といっても、実際は、地下鉄の「太子」駅のすぐそばで、旺角駅からは一駅離れています。場所は、メトロポールホテル(維景酒店)隣り。ちょうど、ネイザンロードが枝分かれするところで、三叉路になっているところです。

所要時間は、乗車時間は30分ですが、深センの地下鉄の駅からイミグレでの手続きを含めると、1時間15分-30分くらいは、見込んでおいたほうがよいでしょう。バスなので、渋滞のリスクは全く無いとはいいきれないですが、このバスは、そんなに遅れることはないです。

ちなみに、帰りもここからバスが発車しています。そばの曲がり角にチケット売り場があります。また、このあたりは、広東省各地に向かうバスもあるようです。

 

結論から言いますと、ちょっと、深セン側のアクセスが悪すぎるのと、発着の頻度が少ないので(現在、30分に一本)、以前に比べると、利用勝手が悪くなったかなと思います。(現に、乗客は非常に少なくなってます。)

単に移動するだけであれば、普通に、地下鉄(MTR)かあるいは、高速鉄道で行けばいいのではないかなと思います。

ただ、深夜(23;00-6;00)も運行しているので、どうしても深夜に移動したい人は利用価値はあります。また、昼間でも時間に余裕が有る方、しばしの旅情を感じたい方?には、いいかもしれません。

 

ちなみに、越境バスは、「旺角」「湾仔」「錦上路」「ディズニーランド」「香港空港」など、香港の各地を結んでいます。詳細については、以下のサイトを参照ください。

跨境全日通有限公司