深圳の主なイミグレ(口岸)の特徴と出入境手順について【羅湖・福田・皇岗・深圳湾・蛇口】

2021年7月16日

深センから香港に移動する場合、必ず通らなければならないのが、イミグレ(口岸/こうあん)です。イミグレでは、他国に行くのと同様に、パスポート(护照/ふーじゃお)が必要となります。

現在、深センと香港の間には、「羅湖」「皇崗」「福田」「深セン湾」などの陸路のイミグレと「蛇口」などの海路のイミグレがあります。

以下、深セン・香港間の主なイミグレについて、その特徴と出入境手順について紹介してみたいと思います。

(なお、現在2021年5月現在、コロナ下ということもあり、深センと香港は、非常に行き来しにくい状態となっています。)

深圳の各イミグレ(口岸) 特徴について

羅湖イミグレ(6:30-24:00、陸路、徒歩)

羅湖口岸(ろーふこうあん)は、中国で最も通行量が多いイミグレの一つで、終日、人でごった返しています。

中国側と香港側が比較的近く、出入境審査の際、外国人専用の列があるので、外国人には利用しやすいかもしれません。

通関地点を過ぎたら、香港地下鉄(MTR)で香港に行くことができます。(紅磡まで約45分で到着。40香港ドル程度)

イミグレへの最寄り駅:深圳火車駅、地下鉄1号線「羅湖」駅、

福田イミグレ(6:30-22:00、陸路、徒歩)

福田口岸(ふーてぃえん・こうあん)は、福田保税区の近くにあるイミグレです。最寄り駅の「福田口岸」駅からの接続がよく、香港側の出入境地点も近接しているので、使い勝手がよいイミグレだと思います。

出入境の基本的な順序は、羅湖イミグレと同じです。(中国出境→通路橋を徒歩で渡る→香港入境)香港入境後は、MTR「落馬洲」駅から地下鉄で香港市内へいけます。

注意点としては、終了時間が22:00と早いこと。香港から深センに戻ってくるときは、「落馬洲」行きに乗らなければならないこと等でしょうか。

あと、近くに「皇崗イミグレ」がありますが、二つのイミグレは、意外とアクセスが良くないので注意が必要です。

イミグレへの最寄り駅:地下鉄4号線、10号線「福田口岸」駅

皇崗イミグレ(24時間、陸路、バス)

皇崗口岸(ほあんがん・こうあん)は、24時間通関イミグレで、香港市内へバスを使って移動するときにお世話になるイミグレです。

ただ、中国側(皇崗)と香港側(落馬洲)が、かなり離れており、中間をバスで移動しなければならないため、他のイミグレよりは難易度が高いかもしれません。

利点としては、24時間開放しているので、時間に縛られないこと(早朝深夜にも対応可)と、トランジットバス(跨境巴士)で、香港市内までダイレクトで結んでいることでしょう。

イミグレへの最寄り駅:地下鉄7号線「皇崗口岸」駅

深圳湾イミグレ(6:30-24:00、陸路、バス)

深圳湾口岸(しぇんじぇんわん・こうあん)は、南山区にあるイミグレです。この出入境地点の特徴は、香港側の出入境地点が中国側にある、いわゆる「一地両検」システムを採用していることです。(ただし手続きはやはり二回必要。)

イミグレを通過すると、トランジットバスで香港市内までダイレクトに行くことができます。

ただし、イミグレの場所が地下鉄の駅(「海月」駅、「登良」駅など)から少し離れた場所にあるため、タクシーで行ったほうがいいでしょう。路線バスも多数走っています。

蛇口港イミグレ(7:15-22:30、海路)

「蛇口(しゃーこう)」は、南山蛇口にある海路のイミグレです。ここに、フェリーターミナルがあり、香港、マカオをはじめとする各地に就航しています。特に、香港国際空港からのアクセスはよく、30分ほどで結んでいます。

数年前に、新しいターミナル(深圳蛇口邮轮中心)に移転しましたが、最寄り駅の地下鉄「蛇口港」駅からも、かなり離れていますので(1キロ程度)、現地に向かう場合は、タクシーを使ったほうがいいでしょう。路線バスもあります。

イミグレの出入境手順について(深セン⇒香港)

次に、深センから香港へ行く場合の、出入境の手順について、羅湖イミグレ(羅湖口岸)を例にして、説明してみます。

中国出境

先ずは、中国側からの出境手続きです。

◯羅湖イミグレの2階ホールの外国人用レーンに行きます。(ちなみに、3階に自動ゲート「e道」もありますが、パスポートが感知しないことも多いので、最初から外国人窓口に並んだほうが無難だと思います。)
◯備え付けの出入境カード(以下)に必要事項を記入して、列に並びます。

◯順番が来たら、係員にパスポートとカードを提出します。
◯審査が終わったら、パスポートを返してくれます。途中、税関(海関)がありますが、特に申請するものがなければ、そのまま通過します。
◯連絡橋(写真)を香港方面に向かって歩いていき、橋を渡り終える手前で、左手(香港人以外)に折れ、更に行くと、香港側の入境ホールに到着です。

香港入境

次に、香港入境です。

◯カウンターにある香港入境カード(写真)に必要事項を記入します。(二枚重ねになっているので、後で香港を出る時にも使えるようになっています。)

外国人専用レーンで入境審査を受けます。パスポートにはスタンプは押さず、入境日時がプリントされた小さい紙を挟んで返してくれます。ちなみに、香港デモ等の影響からか、入境審査官から名前を尋ねられたりすることもあるかもしれません。(以前はノーチェックでした)
◯税関(海関)を通過して、通路をそのまま行くと、香港地下鉄MTR羅湖駅に到着。ここから、MTR東線で、香港市内まで出ることができます。駅構内には、コンビニや両替店があり、人民元から香港ドルへの両替も可能です。

イミグレ通過にかかる時間は、状況にもよりますが、一般的には、15~30分くらいでしょうか。平日の午後とかだと、すいすい進みますが、休日や祝日の朝、夕は注意が必要です。特に中秋節、国慶節などの連休初日に移動する場合は、気をつけたほうがいいでしょう。

イミグレの出入境手順について(香港⇒深セン)

逆に、香港から深センに入境する場合は、以下の通りとなります。

香港出境

◯MTR「羅湖」駅の改札を抜けると、正面の香港人用のゲートを横目にみながら、右手の「来訪者(香港人以外)」という案内の方向に進んでください。
◯かなり奥まったところに「smart departure」という自動認証システムがあるので、パスポートを用意します。
◯まず、手前のゲートのガラスに、パスポートの写真のあるページを当ててください。(うまくいかない場合は、別の機械でやってみてください。)
◯OKなら、手前のゲートが開くので中に進み、奥のゲートで、画面に顔を向けると、顔で認証して、後ろのゲートが開きます。

中国入境

次に中国入境の手順です。

◯(はじめて中国に入境する場合)まず「入境外国人指紋自助留存区」という場所で、自分の両手10本の指紋を登録します。
◯(すでに指紋登録が済んでいる場合)外国人の入境窓口(指紋巳留存)で、職員にパスポートを渡します。
◯音声ガイダンス(日本人だと自動的に日本語が出る)に従い、指をガラスにあてます。「左手四本⇒右手四本⇒両手の親指」の順番ですが、右手以降は省略されることも多いです。指はOKサインが出るまで離さないこと。
◯顔をカメラに向けます。
◯職員からパスポートを受けとり終了です。

補足

以上「羅湖」イミグレの出入境について「中国⇒香港」と「香港⇒中国」について、それぞれの手順について説明してみました。

ちなみに、他のイミグレも基本的には、手順はだいたい同じです。

福田」イミグレは「羅湖」とほぼ同じ感覚で移動できると思います。「深セン湾」イミグレも、一地両検方式なので、「羅湖」のやり方を、踏襲することができると思います。

皇崗」イミグレについては、イミグレ間が離れていてバスで移動しなければならないため、やや複雑です。ざっくり言えば、以下の順番になります。

中国出境(皇崗)
⇒バスチケットの購入
⇒バスに乗る(皇岡→落馬洲)5分程度
⇒香港入境(落馬洲)
⇒再びバスに乗る(落馬洲→香港各地)

「皇崗」イミグレから香港に向かうときの詳細については、以下のサイトにまとめてありますので、ご参照ください。

深圳から香港への越境バス 乗車方法【皇崗(深圳)⇔ 湾仔・旺角(香港)】

蛇口(海路)については、また改めて、ご紹介します。

ちなみに現在2021年7月現在、コロナ下ということもあり、香港への移動はもちろん、各イミグレ施設内に入るのも、健康码(健康コード)が必要になっています。