深センの湖南料理店「老乡村(らおしゃんつん)」

2022年9月27日

中国各地から人材が集まる深センは、中国各地のレストランが軒を連ねていますが、なかでも多いのが湖南料理屋でしょう。

湖南料理は、辣椒(らーじゃお)という中国の唐辛子を大量に使用し、非常に辛いのが特徴で、中国八大料理の一つともいわれています。

同じく辛いと言われる、四川料理との違いは、四川料理が、麻辣(まーらー)と言われる、しびれるような辛さであるのに対して、湖南料理のほうは、麻(まー)は無しで、ストレートな辛さという感じでしょうか。

以下、深センの代表的な湖南料理チェーン店「老乡村(らおしゃんつん)」について、紹介してみます。ややローカル色強めですが、日本人でも入れなくはないと思います。

ちなみに、湖南料理は「湘菜」(しゃんつぁい)ともいいますが、「湘」は湖南の通名、「菜」は料理の意味です。

深センの湖南料理店「老乡村(らおしゃんつん)」

老乡村(老郷村)という名前の通り、店内は、古い田舎の民家をイメージした内装や、毛沢東の肖像や革命時代風の絵がかかっていたりする店もありますが、普通の趣きの店もあります。(写真)

最近のメニュー表は、大概、写真がついているので、注文はしやすいですが、それでも、わからないときは、店員にどんな料理か?辛いかどうか?聞きながら、注文すると良いでしょう。

また、辛さの度合いは指定することができるので、辛いものが苦手な人でも心配はありません。何も言わなければ、普通の辛さにされてしまうので、とりあえず「不辣(プラー)」(辛くない)か或いは「少辣(さおらー)」「微辣(うぇいらー)」(辛さ少なめ)にしておくほうが無難かなと思います。

ちなみに、「不辣」にしてしまうと、辛くはなくなりますが、湖南料理特有の旨味まで消えてしまうので、オススメとしては「少辣」「微辣」くらいにしておくのがいいのではないかと、個人的には思っています。

では、以下、湖南料理の定番メニューについて紹介してみましょう。

湖南料理 定番メニュー

「魚頭」  SNSばえするかも

まずは、ど定番「魚頭(ユートウ)」

コンロの上の平たい鍋の中に、魚の頭がどんと載っかって、その上に辣椒と香菜(パクチー)がどっさりとまぶされているという、なんともインパクトのある一品。辣椒は、紅辣椒と青辣椒があって、微妙に風味が違います。

自分は、湖南料理食べるときは、毎回これを頼んでます。見た目にも、ゴージャスでインパクトがあるので、SNSばえするかもしれません。

ちなみに湖南料理の魚は、基本的に川魚ですが、生臭くないです。大量にまぶされた唐辛子が生臭さを消しているのかもしれません。あと、香菜(パクチー)が苦手な人は、あらかじめ除外してもらうように言ったほうがいいでしょう。

注意点としては、コンロの火を炊きすぎてしまわないこと。魚を食べた後、ダシの中に麺をいれて食べるのがまた美味しいので、ぜひ試してみてほしいです。

农家一碗香

农家一碗香(のんじゃーいーわんしゃん)というのは、豚バラ肉に、唐辛子、にんにく、しょうが。などをいれて、炒めたものですが、シンプルで素朴な、いかにも中国の農家の家庭料理という趣きのある一品です。

ただ、味付けが濃くて、油もかなりこってりしてますので、あっさり系が好きな人にはすすめられません。また、美味しいからと言って食べていると、確実にメタボ街道へといざなってくれます。

 

豆苗のスープ

豆苗(とうみゃお)のスープも外せません。

シャキシャキの豆苗とピータンの入った、あっさりとした口当たりがいいスープです。

日本人に食べやすいので、非常にオススメです。

 

あとは、ジャガイモの千切り(土豆丝)など、オーソドックスな家庭料理的なものもあります。ビールは、青島(チンダオ)ビールがあれば一番いいでしょう。それ以外は、南方だからかもしれませんが、薄い水みたいなビールも多いです。

お値段

こういったローカルのレストランは、値段的にはかなり安くリーズナブルです。2人だと200元以内。多人数で行っても300元くらいで収まるのではないでしょうか。中華料理の場合、頭数が多ければ多いほど、懐に優しく出来ています。

老乡村へのアクセス 出前サービスにも対応

老乡村は深センの至るところにあります。ホームページが見当たりませんが、百度の検索とかで調べれば、容易に最寄りの店は見つかると思います。

また、出前サービスにも対応しており、「饿了么」「美団」から注文することもできます。