中国での生活上のトラブルに、どう対処するか?

「ドアノブが壊れて開かない」「水漏れがする。」「クーラーが涼しくならない。」・・・

中国で、物が壊れたり、トラブルがおこると、結構、煩わしい(麻烦)です。日本では何でもないようなことでも、こちらだと、どこに何をいえばいいかわからないし、言葉も不自由なので、結構、不安な気持ちになります。

まあ、日本語サービス付きのアパートメントとかであれば、何でもないかもしれませんが、ローカル度が高めだと、結構つらいかもしれません。

以下、中国生活上、発生しがちなトラブルに対する対処法について、自分なりに、まとめてみました。

中国での生活上のトラブルに、どう対処するか?

水漏れ、電灯など、お部屋にまつわるトラブル

まず、水漏れ、電灯、鍵など、お部屋にまつわるトラブルに対する対処法です。

マンションの管理処に連絡

何か起こったら、まずはマンションの管理处(ぐわんりーちゅー)に連絡しましょう。中国語がある程度できるのであれば、部屋番号と具体的なトラブルについて、手短に伝えましょう。

一例ですが、「我是◯◯的。我的房间里的□□坏了。麻烦您看一下好吗?(◯◯(部屋番号)ですが、部屋の中の□□が壊れたので、すみませんが、ちょっと見に来ていただけませんか?)」のような感じで言えばいいでしょう。

中国語が得意でないのであれば、かわりに中国人の知り合いに頼むのがいいでしょう。

そうすると、とりあえず、マンションの师傅(しーふ/写真)を派遣してくれると思います。その際ですが、例えば、電灯が壊れたなどの場合は、新しい電灯をあらかじめ、自分で用意しておかなければならないです。

あと、师傅によって、言うことがまちまちなこともありますので、「できない」と言われても、別の人に頼んだらできる可能性もあります。この人は、そういう情報をもっているのか、もっていないのか、の見極めも肝心です。

大家に相談

管理部では対処しきれない場合、あるいは、水漏れなど、自分の過失ではない場合、大家(房东/ふぁんどん)に相談してみるのもいいと思います。マンションの側に過失が有る場合は、大家の方で負担してくれることがあります。

あと、「鍵」に関するトラブルの場合、管理処では対処できない場合は、専門の鍵業者を呼ばなければならないです。

ちなみに、中国語で「鍵」は、持ち運べるものは「钥匙(やおし)」、ドアノブなど門に固定しているものは「锁(すぅおー)」と呼び名が変わりますので、注意してください。

 

白物家電(洗濯機、クーラー)などのトラブル

洗濯機、クーラーなど個別の「家電」が故障したときは、管理処では対応できないと思いますので、修理に出すことになります。

(保証期間内)カスタマーサービスへ連絡

まず、保証期間内であれば、その製品のカスタマーサービス(客服/かーふー)に連絡します。

カスタマーサービスは、以前は、音声ガイダンスからオペレーターにつなぐ流れでしたが、最近では、最初にAIが、何か質問をして、それに答えると、その後、オペレーターに切り替わるような感じになっています。

これも、中国語に自信がなければ、知り合いの中国人に頼むのが無難でしょう。

保証期間外であれば、

保証期間外であれば、どこかの専門業者に連絡するしかありません。管理処に聞いてみるか、マンションのエレベーターやホールに、電話番号が貼り付けてあったりもします。

また、日本人専門に生活周りのトラブル処理を請け負っている業者さんもありますので、多少割増になるかもですが、日本語で依頼できますので助かります。

破棄する場合  中古回収業者に連絡

修理するよりも、破棄してしまったほうが、早い場合もあります。古い家電を引き取ってくれる中古回収業者(二手货回收)がありますので、自分で捨てるよりは、面倒はなく、しかも、多少はお金になります。

予防

予防的な対策としては、家電を現地で調達するときは、しっかりしたメーカーを選ぶといいでしょう。中国メーカーも近年、製品の品質が向上してますので、ある程度、ちゃんとしたメーカーのものを選んでおけば、それほど壊れないようになってきています。

冷蔵庫、洗濯機、クーラーなど白物家電であれば、海尔(ハイアール)美的(メディア)など、選んでおけば、いいのではないでしょうか。

インターネット、パソコンのトラブル

パソコンに関するトラブルの場合は、以下の記事をご参照ください。

中国のネットトラブルにどう対処するか? | 深圳なう

騒音トラブル

中国では騒音トラブルも結構、大きな問題です。中国人は、日本人と違って大きな音を出すのが日常茶飯事ですし、その割に、マンションの壁や床が薄かったりするので、結構、うるさく感じるはずです。

騒音の問題は、モノが壊れるなどの問題とは違って、対人関係もありますし、日中文化の違いとも関連していますので、根が深いです。別途、取り上げてみたいと思います。

 

以上、生活上の起こるであろうトラブルについて、とりあえずの対処について書いてみました。

上記のようなトラブルに対しては、日本語の通じるサービスアパートメントであれば、トラブルへの対応がだいぶ楽になるはずです。

ただ、もし、そういったサービスが受けられないのなら、できれば、中国人の知り合いに頼んでみたほうが良いでしょう。生活上の支障を、中国語で業者に伝えるというのは、いくら中国語ができたとしても、結構難しいからです。

その点、中国人の知り合いがいてくれると、実際の管理部、業者への連絡や、心理的な負担が全然違いますので、やはり、気軽に、ものを頼める知り合いは、日頃からつくっておくべきだと思います。

ただ、なんでもかんでも中国人にお願いする訳にはいかないので、やはり最低限のことは中国語で用を足せるようには、しておきたいところです。

中国では、主張すべきところは、はっきり言葉にだして言わないと、向こうは察してくれないことが多いです。多少、下手な中国語でも、ときには、自分で、言いたいことを言うことも必要かと思います。