中国の身分証について

2023年1月16日

中国人は、必ず一人一枚、銀行カードサイズの身分証(しぇんふぇんじぇん)を所持しており、一人の人間に対して、一つの身分証番号が割り振られています。

カードには、名前、性別、民族名、生年月日、居住区などの情報が記載されていて、一番下に並んでいるのが身分証番号となっています。

身分証番号は18桁にも及び、中国人は、自分の身分証番号は、暗証しているといわれています。(ちなみに、中国は何でも番号が長く、携帯電話は11桁、銀行の番号は16-20桁もあります。)

また彼らは、いつ何時、提示を求められてもいい様に、常に身分証の携帯を義務付けられています。

そもそも、アレだけの人口を有する国ですので、国家が人民を一元的に管理するシステムが無ければ、まともに国家運営など出来ないのは、想像に難くありません。国民の権利、プライバシーよりも、行政の効率を重視せざるを得ない中国の場合、国家の身分証は必要不可欠でしょう。

 

ちなみに、我々、外国人は、もちろん身分証がありませんので、パスポート(护照(ふーざお))で代用するしか無いですが、「身分証」がないと、手続きができなかったり、アカウントが作れなかったりすることが多々あります。

しかも、「自分は、外国人なので、身分証が無いから操作できない!」と言っても理解できない中国人職員が結構いるので、その人らに、説明するのも結構、一苦労したりします。(ゼロコロナ時代の「場所コード」などが典型ですね。)

 

ちなみに、冒頭の写真は、オバマ元大統領の中国の身分証??ですが、奥巴馬(オバマ)、肯尼亜(ケニア)族、华盛顿特区(ワシントンDC)白宫(ホワイトハウス)となっています。