深圳「蛇口」周辺を散歩(四海公園~蛇口市場)

2023年5月10日

連休中、どこか出かけようかなとも思ったのですが、どこへ行っても、人でいっぱいそうなので、とりあえず、南山の蛇口(しゃーこう)方面にでかけてみました。ユーチューブ動画で、南山の「蛇口市場」という魚市場が面白そうだったので、そこまで目指してみます。

深圳「蛇口」周辺を散歩(四海公園~蛇口市場)

蛇口ウォルマートと花園城

今回の出発点は、蛇口ウォルマート(蛇口沃尔玛)。なんとなく、蛇口地区への起点という感じがする場所です。隣りにも「CITY花園城」というショッピングモールがあり、「スタバ」「奈雪の茶」など、定番のテナントが入っています。このあたりは、最近、地下鉄12号線「四海」駅もでき、便利になっています。

モールの向かいにある、小洒落た感じのサービスアパートメント(深圳盛捷花園城服務公寓)の前の道「工業八路」を、左折(東方向)します。(右折(西側)すると、大南山の登山口等があります。)

途中「藤原とうふ店」というのがありました。ローカル?日本人経営?

さらに右折して「公園通り」へ。玫瑰園(バラ園)というバス停の前を通り、しばらく行くと四海公園に到着します。

四海公園

園内は、連休中にもかかわらず、人が少なく、結構、静かでした。さすがにこういう場所には、観光客は来ないようです。また、自転車や犬の散歩も禁止されているので、安心して歩けます。(入場は無料)

ちなみに、四海公園は、ぐるっと回っても20-30分もかからないくらいで、ちょうどよい規模感(0.4平方キロ)歩道も整備されていて、いい感じの公園です。芝生の上で、結婚式用写真の業者が撮影しています。

 

ヤシの木と竹林。南山は、意外と竹が多いです。ちなみに(BingAIの情報によれば)この公園には、樹齢100年のライチの木が600本も栽培されていて、公園の資金源にもなっているとのこと。

公園は、真ん中に大きな池があって、回廊や橋で繋がれてます。いかにも中国式の庭園という感じ。

鴨の軍団がいました。人がいても恐れないようです。ぼんやりして、池にスマホを落とすと大変です。

網で魚を取るやつがいるのか?

池の向こう側に、巨大な牛の銅像がありました。「盖世金牛」という名前で、韩美林という彫刻家によって、1994年に作成されたようです。長さ24m、幅9m、高さ20m、重さ100トン。ちなみに、鎌倉大仏が121トンということなので、かなり重量級です。

公園の東寄りの一画で、年寄りが、将棋を指したり、カードゲームをしています。

四海公園の東の門まで来ました。ここからは、貸し自転車で、さらに南下して、水湾周辺を通って、蛇口市場を目指します。

花果山~招商銀行~水湾

「花果山(ふぁーぐぉしゃん)」社区。樹齢何年か知りませんが、かなり立派な並木道です。このあたりは、蛇口でもかなり古い地区のようです。

招商銀行大厦(改装中)あたりの街角には「街心公园」というのがあって、小さな一画で、老人たちが将棋を打ったり、長細いトランプみたいな札に興じていて、憩いの場になっています。

招商銀行から少し南側に行くと水湾駅にでます。下校時刻、インターナショナル校のスクールバスが通り過ぎていきます。この道(太子路)を西方向に行くと「海上世界」に行きますが、当たり前過ぎて面白くないので、今回は、逆方向に行ってみたいと思います。

「蛇口市場」を目指して行きますが、途中、道に迷ってしまいました。蛇口のこの辺りは、いかにも旧市街という感じで、道が狭くて、ごちゃごちゃした感じがあって、わかりにくいです。

深セン湾公園(G区)

そうこうするうちに、海沿いの道(望海路)まで来ていました。海の見える公園(漁港之窗)がありました。深セン湾公園の一部(G区)で、いかにもウォーターフロントという感じで、いい雰囲気に仕上がっています。

歩道も広々として、木で作ってあって歩きやすいです。長いベンチもあります。連休中でしたが、それほど人はいない感じです。

潮風に当たりながら、ベンチでしばし休息。歳のせいか、休み休みでないと、無理です。

蛇口老街、石雲路

休憩後、来た道を少し戻ってから、こんどは「蛇口老街」という道を入っていくと、それっぽい場所に遭遇。

町中に、いきなり船!団地の側面には、漁師さんの図案。このあたりの人は、昔から漁で生計を立ててきたのかもしれません。

ヤドカリ、ホタテ貝・・・このセンス、やばすぎ。

関係ないですが、このあたりは、電動自転車?が、やたら縦横無尽に走り回っていて、結構、危なかっしいです。

漁村路

さらに、歩いて行くと、なんか、路上で海鮮を売っている人が、ちらほらとでてきました。エビ売りのおばちゃん、エビが勢いよくはねて、路上にでてしまうので、時々、直したりしています。ウィーチャット(微信)のコードも、忘れません。

牡蠣(生蚝)の店が多いです。その場で、貝をガツンと割って、とりだしてくれます。

 

昔の漁村のイメージでしょうか。このあたりの道は「漁村路」というらしいです。

外国人の姿もちらほらと。

蛇口市場

「蛇口市場」ありました!!「超市」ではなく「街市(がいし)」。中は、香港の「街市」みたいな感じで、魚(青)、肉(赤)、野菜(緑)が、セクションごとに、まとまってます。

店の前を通るやいなや、「老板、なんとかかんとか」といって、すかさず声をかけてくるので、じっくり観察してられません。買わないのに、写真だけ撮るのも気が引けるので、そそくさと。

大きなエビが、わらわらと。貝類もどっさり。

鮑(鲍鱼/ばおゆー)も結構、あります。

ほとんど水族館という感じですね。

 

一匹?の蟹をめぐって、店主と客との間で、価格戦争が繰り広げられています。

うなぎ(鰻魚)、ひらめ(比目鱼)、ハタ?(石紋魚)など

 

中ほどまでいくと、魚が、氷の上に、びっしりと敷かれています。

周辺の店

蛇口街市の周辺(漁村路周辺)は、露天商が多く、見ていて、結構、楽しいです。店主が威勢のいい広東語で、呼び込みをしています。

 

ガラスの中で、ひたすら粽をつくってます。端午節はまだ先ですが。

 

「香港龙凤面包饼家」というパン屋さん、値段はそこそこしますが、結構美味しそうです。「毎個鐘新鮮出廬」(毎時間ごとに、新鮮な焼き立てパンを)香港と銘打ってますが、店舗は深セン市内にしかないようです。結構、立派な看板です。

雲呑(わんたん)、串の店、臭豆腐

 

イモ類専門店? イモ、ごぼう、れんこん、生姜、にんにくなど、根っこのものを専門に扱っているようです。

卵の専門店も

そうこうしているうちに、地下鉄2号線「東角头(どんじゃおとう)」駅に到着しました。この駅は、まもなく新路線(13号線)も開通するようです。

以上です。蛇口といえば、海上世界みたいな、観光的なイメージしかなかったですが、こういう一般庶民の生活感溢れる空間も面白いです。

蛇口周辺 アクセス

赤色の線が、今回の散歩ルート(だいたい)です。