中国のマンションの騒音問題とその対処方法について

2022年7月22日

隣人ガチャ」なる言葉があるようですが、中国は、ほぼ100%マンション生活ですので、お隣りや上下に、どのような人間が住むかによって、暮らしやすさは、かなり変わります。

そして、結構な確率で、騒音に悩まされるかもしれません。自分も、これまで、マンションの上階や隣りからの、カラオケやマージャン音で、辟易することも何度かありました。

しかも、日本国内と違って外国ですので、言葉、週間等の問題もあり、日本国内と同様に対処しようとしても限界があります。ある程度は慣れも必要ですし、また中国の生活習慣を知ることで、ストレスは、多少は和らぐとは思います。

以下、「そもそも中国ではなぜ、騒音の問題が発生しやすいか?」及び「騒音に対してどう対応するか?」について、語ってみたいと思います。

そもそも中国ではなぜ、騒音の問題が発生しやすいか?

そもそも中国ではなぜ、騒音の問題が発生しやすいか?については、中国の文化、習慣が関連しているので、根が深いです。

以下、いくつかの理由を上げてみましょう。

1 中国人は、もともと声が大きい。

そもそも、中国語という言葉自体が、大きい声で発音するようにできているということがあげられると思います。

それと、音を出すことに躊躇がないと言うこともあるかもしれません。日本人は、周囲に気を使って、音を出さないという文化がありますが、彼らにはそれがないです。

2 大人数で集まるので、余計に大きくなる。

また、彼らは、大人数で集まることが多いです。しかも、麻雀、カラオケなど、大きな音を出すものを好みますので、余計に拡散されてしまうということもあります。

3 中国のマンションの壁が薄い

これが一番大きな問題かもですが、中国のマンションは壁が薄いということもあります。

中国でマンション生活をしていると、実際「え、こんなものまで?」というような音が聞こえたりします。特に、天井がかなり薄いせいか、上階からの音が丸聞こえで、小銭や洗濯のハンガーを落とした音などは当たり前に聞こえます。(しかも、中国人はモノをよく落とします。)

自分の経験ですが、何かかちゃかちゃした音が聞こえるなーーと思っていたら、犬の爪の音だったとかもありましたし、駐在員の方で、上階の人間が、コンピュータをONにする音が聞こえたなどという報告もあるくらいです。

4 中国人は、音に対する許容度が高い

あと、中国人は、そもそも音に関する許容度が大きく、日本人に比べると、非常に寛容にできているようです。彼らは、そもそも音に対する耐性が異常に強く、少々の音ではへこたれません。何とも思わない精神構造になっているということです。

「自分も音を出すけど、あなたも出して構わないからね」ということなのかもしれません。要するにお互い様だということで、そういう意味では、バランスは取れています。

あと、中国では、お隣さんの生活音だけでなく、内装工事とか、地下鉄やマンションの建設工事など、年がら年中、どこかしらで工事が行われていることが多いので、そういう騒音もありますが、これはもうどうしようもありません。

中国での、やっかいな隣人の騒音問題にどう対処するか?

では、実際に、そのような騒音問題にぶち当たったときに、どのように対処していけばいいのでしょうか?

1 訴える

まずは、管理部に訴えてみましょう。中国語が苦手なら、知り合いの中国人に頼んでみるのもいいかもしれません。

ただ、中国人によっては「何をそんなにカリカリしているの?」とあまり理解がない人もいますので、そういう場合は、自分で訴えたほうがマシかもしれません。言葉が完全に通じなくとも、「自分はこんなに怒ってるんだ!」という態度を見せるだけでも違うのではないかと思います。

2 慣れる

それでも、向こうが変わらない場合は、自分が変わってみたらいかがでしょうか。「郷に言っては郷に従え(入乡随俗)」ということわざがありますが、要は、環境に慣れるということです。

といっても、ただ、黙って耐え忍ぶということではなく、さすがにうるさすぎる場合は、管理部に言えばいいでしょう。黙っていると、こちらばかりため込んでしまうことになりますので、それは精神衛生的によろしくありません。

3 引越す

それでも環境に慣れることができないのであれば、もう隣人ガチャでハズレを引いたと思って、引っ越すしかありません。過去に、お隣りの夫婦のナニの音がうるさすぎて引っ越ししたという人もいましたが、その辺りは、自分の許容度次第だと思います。

ある程度、お金を払って、グレードの高いマンションに住めば、そういう住人は少なくなる傾向にあるはずです。また、日本人が多く住むサービスアパートメントやホテルなどに住んでいれば、もっと確率は低くなるでしょう。