深圳から広州までの移動方法 Ⅱ 广深城際(羅湖-広州東)

2023年4月27日

深センから、広州に行く場合、鉄道、バス、タクシーなど、いくつか方法がありますが、コスパ的のものから考えると、やはり、鉄道に落ち着くのではないかなと思います。

ちなみに、鉄道で広州まで行く場合、羅湖からと福田からの2つの路線がありますが、今回は、羅湖から広州に向かう「广深城際(ぐあんしぇん・ちゃんじ)」について、紹介してみたいと思います。

ちなみに「城際(ちゃんじ)」というのは、中国の高速鉄道の一種で、番号がCから始まるもので、高鉄(がおてぃえ)に比べると、速度こそ落ちますが、最高時速200-250キロなので、十分に速いです。

この「广深城際」は、香港とのイミグレに近い、深セン駅(羅湖)を始発駅として、平湖、樟木头、常平、東莞、広州東(広州)の順番に各駅に停車します。(所要時間は1時間強)

広州東駅止まりが多いですが、広州駅まで行く便もあります。

广深城際(羅湖-広州東) 切符の予約から乗車まで

切符の購入から、乗車までは、以下のような流れになります。

1 切符の購入
2 駅構内に入る
3 待合室に集合
4 ホームに移動
5 乗車

1 切符の購入

切符の切符は、現在「鉄路12360」というアプリで、購入する方法に統一されたようです。また、チケットの電子化も進んでおり、以前のように駅で紙の切符を受け取る必要性もなくなりました。

ちなみに、深センから広州東だと、普通車(二等)の運賃は80元(2022年現在)です。

切符の予約については、以下のページをご参照ください。

中国の鉄道チケットを購入する方法~「鉄路12306」の注册から購入まで

2 駅構内に入る

出発の当日、駅に行ったとき、以前のように駅で紙の切符を受け取る必要性もなくなりましたので、そのまま、駅構内に入ることができます。

とりあえず、他の乗客の流れについて、歩いて行くと、まず、荷物検査、身体検査のゲートがあると思います。

そこを通過すると、その後、前方に自動ゲートがありますので、ガラスの上面に、パスポートの写真の載っているページをあて、さらに、自分の顔を正面に向け顔認証します。OKであれば、ゲートが開くはずです。

3 待合室に集合

自動ゲートを抜けると、待合室(候車室)になってます。

日本と違って、中国では、乗客は勝手にホームには行けず、いったん待合室で集合させられ、時間が来たら、一斉に移動して乗車する形になっています。要は、飛行機の搭乗と同じです。

ちなみに「广深城際」は待合室は、ここ一箇所しか無いようです。

4 ホームに移動

「正在検票」という表示に変わったら、ホームに移動を開始します。

検票は、結構、適当で、見ているのかどうかよくわからないような感じですが、何か言われてもいいように、パスポートとスマホの「鉄路12306」の購入完了の画面は、すぐに提示できるようにしておけばいいでしょう。

5 乗車

指定の号車と座席につきます。出発のときは、日本でよくあるような社内アナウンスは無く、勝手に発車してしまう感じです。

発車時に「席の交換をしてくれ」と言ってくる人がいるかもしれませんが、よくあることなので、そのあたりは、柔軟に対処しましょう。

振動や音は少なく、車内は快適かつ清潔。日本の新幹線みたいな感じです。これは中国の鉄道が広軌を採用していることも関係あるかもしれません。

深圳から広州、その他の高速鉄道路線

広深港高鉄(福田⇒広州南)

ちなみに、広州へ行く場合は、以下の「広深港高鉄」路線(福田⇒広州南)もあるので、あわせてご参照ください。

深圳から広州までの移動方法Ⅰ 広深港高鉄(福田⇒広州南)

穂深城際(深セン空港~広州東)

2019年末、深センと広州を結ぶ、新たな城際路線「穂深城際(すいしぇん・ちゃんじ)」が開通しました。

深セン空港駅から途中、長安、虎門、厚街、東莞西、広州東駅へと結ぶ路線で、深セン西部地区から広州に向かう新たな交通の足となっているようです。

深セン空港駅から広州東駅までの場合、所要時間は1時間7分~48分(料金は81元)。停車する駅により、所要時間に差があるようです。