中国から香港へ行く際の「イミグレの出入境手順」について
先日、3年ぶりに香港に行ってきました。
特に用事はなく、本当に普通に行って帰ってこれるのか?確かめておきたかっただけでしたが、結果としては、特に問題なく往復できました。
ただ、イミグレの出入境で、コロナ前と比較して変わった点がいくつかあるので、以下、中国から香港へ行く際の「イミグレの出入境手順」について、新たに記事を作りなおしましたので、ご参考ください。ちょっと長いので、以下の順番で、説明していきます。
1 中国を出る
2 香港に入る
(香港観光・買物)
3 香港を出る
4 中国に入る
中国から香港へ行く際の「イミグレの出入境手順」について
1 中国を出る
地下鉄羅湖駅から、火車駅の大きな広場を横切って、イミグレのビルに入ります。それにしても、イミグレ周辺、人が多くなりました。ほんの2-3ヶ月前まで、ゴーストタウンだったことが信じられないくらいです。
途中「マッサージ、どう?」とか、呼び込みから、声をかけられると思いますが、無視して建物の中に入ると、いよいよ、中国側からの出境手続きです。
ちなみに、以下、「健康申報」は、2023年11月1日、撤廃されました。これで、だいぶ、手順がスムーズになりました。といっても、以前の状態に戻っただけですが・・・
「健康申报(健康申告)」する
まずは、イミグレの「往香港」の表示に沿って進みます。すると、このような「健康申报填报指南」という標識があって、人がいっぱい群がっています。その中にあるコードのうち、いずれかをスキャンすればいいようです。
微信を使ってスキャンをすると、以下のような記入フォームが出てくるので、入力していきます。アスタリスクの部分が必須項目のようです。
次に「姓名」「性別」「生年月日」「国籍」「职业」「证件类型」「证件号码」などの必要項目を入力していきます。
「姓名」はローマ字入力でOK。「职业」は当てはまりそうなものがないので、とりあえず「务工人员」にしましたが、後で調べたら、出稼ぎ労働者の意味のようでした。まあ実際、出入境できているので、あまり影響はなさそうです。気になるようであれば、次回、修正すればいいでしょう。
「证件类型」は、护照(パスポート)を選択、「证件号码」はパスポート番号です。
あと「是否乘商用交通工具」は、飛行機や高速鉄道を利用する人は、記入すればいいと思います。
「手机类型」は中国携帯であれば「境内」をクリック。それ以外であれば「境外」でいいでしょう。その下に、番号を記入します。
「其他境内有效联系人」は任意事項ですが、中国に連絡できる人がいれば、書いておけばいいでしょう。
あと「过去14日内至今您旅居的国家和地址」は、過去14日以内に、旅行した国家と住所ということですが、もし、中国以外に、行った地域があれば記入しておけということですね。
とりあえず、あらかた記入して、申請ボタンを押すと、以下のようなコードが、表示されました。これが「健康申报码(じぇんかん・しぇんばおまー)」で、24時間有効のようです。
このコードが出たら、そのまま前に進み、前方にある台の上にあるスキャナーに当て、読み込ませます。ピッと鳴って、パソコン画面に、自分の情報がでたらOKです。
「中国出境」審査を受ける
次に、中国を出境する列に並びます。中国人が使う自動ゲートを使ってみましたが、パスポートでは感知しないので、外国人専用レーン(有人)で並びました。
外国人用の有人レーンは、自動ゲートの右側のほうにあります。順番が来たら、係員にパスポートを提出するだけです。(出境の際は、カードの記入の必要はなくなったようです。)
香港側へ移動
審査が終わったら、中国出境完了です。途中、税関(海関)がありますが、特に申請するものがなければ、そのまま通過します。
連絡橋(写真)を香港方面に向かって歩いていき、橋を渡り終える手前で、左手(香港人以外)に折れ、更に行くと、香港側の入境ホールに到着です。
2 香港に入る
次に、香港へ入境します。
出入境カードに必要事項を記入
カウンターにおいてある香港入境カード(写真)に必要事項を記入します。
このあたりは、以前と同じ感覚でできます。
ちなみに、このカードは、二枚綴りになっていて、帰りにも使えるようになっていますが、帰りは自動ゲートを使うので、実際は必要なくなりました。
「香港入境」審査を受ける
外国人専用レーンで入境審査を受けます。パスポートにはスタンプは押さず、入境日時がプリントされた小さい紙を挟んで返してくれます。
ちなみに、今回も入境審査官から名前を尋ねられました。「ナマエハ?」と日本語で質問してきたので、普通に日本語でフルネームを答えました。以前、日本人はノーチェックでしたが、2019年、香港デモのあたりから、こういう感じになった気がします。
香港地下鉄MTR羅湖駅へ移動
税関(海関)を通過して、通路をそのまま行くと、香港地下鉄MTR羅湖駅に到着。ここから、MTR東線で、香港市内まで出ることができます。駅構内には、コンビニや両替店があり、人民元から香港ドルへの両替も可能です。
ただ、三年間、オクトパスカード(八達通/ばたーとん)を使ってなかったので、失効してました。早速、窓口に行って復活させました。
イミグレ通過にかかる時間は、15分~30分くらいでしょうか。平日の午後とかだと、スムーズですが、休日や祝日の朝、夕は注意が必要です。特に中秋節、国慶節などの連休初日に移動する場合は、気をつけたほうがいいでしょう。
というわけで、「いざ、香港へ!」
一通り、観光と買い物を済ませたら、深センに戻ります。まずは、MTR東線で「羅湖」駅へ。
3 香港を出る
「香港出境」 自動ゲートから出境
MTR「羅湖」駅の改札を抜けたら、正面の香港人用のゲートを横目にみながら、右手の「訪客(visitor)」という案内の方向に進みます。「訪客(visitor)」というのは、中国大陸人、外国人などひっくるめて、香港に来ているものすべてを指します。要するに、香港人以外です。
右手、かなり奥まったところに「smart departure」という自動認証システムがあるので、そこから出境できます。手前のゲートのガラスに、パスポートの写真のあるページを当てるとゲートが開くので中に進みます。さらに奥のゲートで顔で認証してOKなら、後ろのゲートも開きます。
中国側へ移動
審査が終わったら、連絡橋を渡って中国側に移動します。途中、免税店などもあります。
4 中国に入る
前述したように、「健康申報」は、2023年11月1日、撤廃されました。
「健康申报(健康申告)」する
審査の前に、再度、申請し直す必要があるようです。面倒ですね。
再度、QRコードを読み取って必要事項を入力します。といっても、ここでは前回入力したものを修正するだけでOK。「出境」を「入境」に修正するだけ。
するとまた、このような健康申报码(24時間有効)が表示されたので、そのまま前方に進み、自動ゲートのセンサーに当てれば、ゲートが開きました。
出入境カードに必要事項を記入
次に、備え付けの出入境カードに必要事項を記入します。カードのフォームが新しくなっていますが、表の記載事項については、以前と同じなので、特に迷うところはないと思います。
ただ、裏面にも、所属企業の名前とか、いくつか記載する箇所があるようで、自分は気が付かなくて、後で、管理員に口頭で聞かれてしまいました。
裏面の項目は、わからなければ、空欄にして、サインだけ入れておけばいいでしょう。
「中国入境」審査を受ける
中国入境は、外国人専用有人レーンに並びます。パスポートと入境カードを提出します。ちなみに、中国の日本人に対する15日間のビザ免除措置は停止されていますので(2023年3月現在)、中国に入境る際、何らかのビザが必要です。
ちなみに、以前はここで、指紋照合をしてましたが、今回は、それはなかったです。一時的に省略されているのか、廃止されたのかはわかりません。カメラに、顔を向けるように言われるので、顔認証はしているようです。
指紋照合は、音声ガイダンスに従い指をガラスにあてます。「左手四本⇒右手四本⇒両手の親指」の順番ですが、右手以降は省略されることも多いです。指はOKサインが出るまで離さないこと。ちなみに、日本人だと、自動的に日本語の音声ガイダンスが出るので、心配は無用です。個人の国籍にあわせて、英語、韓国語、タイ語・・なんでも出るようです。
深セン側へ移動
職員からパスポートを受けとり、最後、税関(海関/はいぐぁん)に向かいます。
税関は、キャリーバックがあれば、センサーに通したほうがいいかもしれません。カバン一つくらいなら、特に何も言われないとは思いますが、もし職員にカバンの中身を見せるように言われたときは、素直に従いましょう。あと、卵など、生モノは没収されてしまう恐れがありますので、注意しましょう。
そのまま流れに従ってまっすぐに歩いていくと、深セン側に到着です。
以上で、終了です。
他のイミグレも基本的には、手順は似たようなものだと思います。
深センのイミグレについては、以下、参照してください。
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