中国インスタントラーメン(方便面)の世界

2023年5月3日

時間がないときや、小腹がすいたとき、重宝するのが、インスタントラーメン(方便面/フぁんびぇんみぇん)ですが、中国では、今ひとつ、しっくりくるものがないというか、積極的に食べたいと思うものは少ないですね。

もちろん、イオンとかの日本食コーナーに行けば、少ないながらも、日本から輸入されたカップ麺はありますが、結構、高かったりします。(例えば、「どん兵衛」が、一個、400-500円くらいしたりして「何が悲しくて、どん兵衛500円もださなあかんの?」という感じです)

仕方ないので、ローカルのインスタント面の中から、なんとなく「これは食べれそうかな。」と思えるものを、適当に見つけては、食べてたりします。

というわけで、今回は、中国のインスタントラーメン事情について、ちょっと紹介してみます。(ちなみに、中国では、ラーメンは「麺」ではなく「面」と書きます。)

中国インスタントラーメン(方便面)の世界

日清

カップヌードル(合味道)

中国にも、日清(りーちん)のカップヌードルがあります。中国語名は「合味道(はーうぇいだお)」

パッケージは、日本のカップヌードルとそっくりなので、最初見たときは「おお、中国にもカップヌードル、あるやん!!」と思わず、喜んでしまうかもしれません。

しかし、喜ぶのは早いです。パッケージはかなり似ているものの、日本のカップヌードルとは、味がだいぶ違っていて、かなり微妙です。えびは、まあまあですが、カレー味などは、全く違うといっていいでしょう。

値段は6.5元(130円)くらいと、日本のカップヌードルと比べると、まだ安いかもしれませんが、味を考えると、全く、割安感はなくなりました。(写真はコロナ前のもので値段が少し安いです。日本のアニメとのコラボも)

ちなみに、香港現地生産の「カップヌードル」が売ってるスーパーもあります。少し割高ですが(11元(220円))、味が日本のものに近いので食べやすいです。

出前一丁

日清製粉のインスタント面で、独自の進化を遂げているのは、出前一丁(ちゅーちぇん・いーでぃん)でしょうか。出前一丁は、香港の方ではブランドにもなっていて、茶餐厅とかで、メニューにまでなっているほどです。

その影響もあってか、こちらの出前一丁は「XO味」「九州猪骨汤」など、とにかく、種類が多いです。日本と同じものは赤いパッケージ(原味)になります。

また、お湯を入れるだけのカップ麺タイプの他、グラノーラとか、いろいろな商品を作っています。

UFO(飞碟炒面)

UFO(飞碟炒面)もあるにはありますが、ちょっと微妙です。

まあ、そもそも普通のソース味というものが、中国には無いので、仕方ありません。焼きそばにおいて、ソースがいかに大事かというのを認識させてくれます。

チキンラーメン(鸡蛋面)

中国の「チキンラーメン(鸡蛋面)」ですが、実は、これが一番、やばいです。パッケージはかなり似ていて、期待感を抱かせるに十分ですが、味の方は、全く別物と思ったほうがいいでしょう。

日清のインスタント麺の中では、一番、がっかり度が高いと思います。(香港に行って買ったほうがいいでしょう。)

康師傅(かんしーふ)

中国で最も売れているカップ麺といえば、やはり「康師傅(かんしーふ)」の牛肉面でしょうか。台湾のブランドですが、もはや国民食と呼んでもいいくらいに浸透しています。

味は、中国人好みに作られていて、かなり濃厚で、粉末パックを開けただけでも、かなり刺激的な匂いがします。また、面の量も多く、ガッツリ食いたい人にはいいかもしれません。

統一(とんいー)

同じく台湾企業の「統一(とんいー)」というのも中国に進出しています。

名前が微妙すぎることもさることながら、パッケージとかが「康師傅」とそっくりで、「康師傅」かなと思ってみると「統一」と書いてあったり、「よく、訴えられないなあ」と思ってしまいますが、中華圏では、まあよくあることなのかもしれません。

ちなみに台湾では「統一」のほうが大手ですが、中国では逆転現象で「康師傅」のほうが、メジャーになってしまったようです。

公仔面

「公仔面(ごんざいみぇん)」というのは、広東語でインスタントラーメン。

このブランドは、香港のブランドのものらしいですが、味がマイルドなので、食べやすいです。

エビ味(写真)は、大陸のカップヌードルよりも、カップヌードルっぽいかもしれません。

ミニカップみたいなのもあるので、小腹がすいたときに、少し食べたいときに最適です。

今麦郎

今麦郎(じんまいらん)と呼ぶようです。よくわからない謎の中国ローカルブランドですが、昔からあります。

写真は「一袋半(いーたいばん)」1.5倍増量パック。実際、1.5倍あるのかどうかは怪しいみたいですが、これにあきたらず、「一桶半」なるカップ麺もつくってます。

関係ないですが、パッケージの女性のふっくらとした感じが、いかにも中国というか。こういうタイプの女性、日本では、あまりみかけなくなった気がします。

他にも、康師傅の牛肉面にそっくりなのを作ってみたり、いろいろ中国的な会社のようです。

 

重慶酸辣粉

重慶酸辣粉(ちょんちん・すゎんらーふぇん)のインスタントラーメン。こういう純粋ローカルのインスタント面もたまに置いてます。この場合は「面」ではなく「粉」で、日本でいえばビーフンみたいな感じでしょうか。

ローカル面は、正直、残念な結果に終わりそうなものが多いので、「こんなものも、あるんだな。」くらいに、思っておけばいいでしょう。心に余裕があるときに、挑戦してみることを、オススメします。

 

以上、中国のインスタントラーメン(方便面)についてでした。

インスタント面は健康に良くないので、食べないに越したことはないですが、どうしても欲しい場合は、香港に行って、まとめ買いしておくのが、いいかもしれません。

香港イオンで日本食材を買い出し ~大陸スーパーとの差はやはり歴然