老碗会「びゃんびゃん面」 ~中国陕西地方の面

2023年5月3日

蘭州拉麺、担々麺、桂林米粉、などなど、中国の面は、日本のラーメンとは違った味わいとバラエティがあります。しかも、「安い、美味い、早い」と三拍子揃っていて、小腹がすいたときに食べるには、非常にありがたい存在です。

以下で紹介する「びゃんびゃん面」は、ここ数年で、よく見かけるようになった面ですが、もともとは陕西(shǎn xī)地方の、裤带面(ズボンの帯の麺?)という幅広の面をベースとしているようです。

ちなみに、びゃんびゃん面(Biángbiáng miàn)の「biáng」という漢字(以下)ですが、やはり一種の造語で入力不能のようです。ここでは、ひらがなで「びゃんびゃん面」としておきます。

老碗会「びゃんびゃん面」 ~中国陕西地方の面

今回でかけたのは、老碗会(らおわんふい)というチェーンの羅湖国貿に程近い店。(現在は閉店中)

一見すると、バーかなにかと間違ってしまいそうな感じの外観で、麺屋には見えないです。

 

 

注文は、カウンターで、メニュー表を指さすだけで、外国人にも楽。

「老碗会8大必吃(老碗会の8大必食メニュー)」とあるので、その中から選べばいいでしょう。

とりあえず、今回は、びゃんびゃん面(24元、480円)を注文します。

 

店内はこじゃれた内装になっていて、面屋とは思えない雰囲気です。木製の机とテーブル、照明もおしゃれです。

 

とりあえず、腰を掛けて、注文した麺がでてくるのを待ちます。どでかい箸を入れる素朴な風合いの箸入れもいい感じです。

店内では、黒服の店員さんが忙しく歩きまわってます。店員さんの背中に、この店のシンボル「biang」という漢字がプリントされてます。

しばらくすると、注文した、びゃんびゃん面、登場。どっしりとして重量感のある深鉢の中に、幅広のコシの強い麺と紅焼肉(ほんしゃおろう)それにトマトなど。汁は少なめ。

味のほうは、いわゆる、紅焼肉をベースとしてます。紅焼肉は、要するに豚の角煮を一回り小さめにしたような感じですが、味付けに少し癖があって、日本の角煮とはだいぶ風合いが違ってます。辛さは、それほどでもないです。

鉢は深いし、箸は長いし、麺は長いしで、途中で手が疲れてしまう。腕力?も相当、要求されるかもしれません。とかなんとか言いつつも、結局、全部、食べちゃいましたが・・。

「老碗会」 その他のメニュー

「老碗会」には、びゃんびゃん面以外にも、いろいろなメニューが有り、西北地方のカジュアルな料理を楽しむことができます。

胡麻ダレ牛肉冷やし麺(胡麻酱牛肉凉拌面)

以下は「胡麻ダレ牛肉冷やし麺(胡麻酱牛肉凉拌面)」。

涼面とタレに、もやし豆とピーナッツのコンビネーションがすばらしい。

視覚的にも、なかなか、気が利いてます。お値段も19元(380円)とリーズナブル。

烤肉夹馍  陜西風?バーガー

豚肉を、パンを硬くしたような生地に挟んで食べる、陜西風バーガーといったところでしょうか。

定番商品っぽいが、とにかく、油が多いし味が濃いので、日本人にはちょっときついかもしれません。

 

「老碗会」  出前もあるが

饿了么(アーラマ)のような、出前サイトから、注文をすることもできます。ただ、麺の場合、伸びてしまうこともあるので、できれば、店内で食べたほうがいいでしょう。

「老碗会」 ロケーション

上記で訪問した「老碗会」の国貿に近い店は、残念ながらすでに閉店していますが、店舗は深セン市内各地に多数あります。

支店マップ(百度検索)