1杯10元!!中国少数民族のラーメン「蘭州ラーメン」について

2023年5月3日

中国の街なかを歩いていると、たまに「蘭州ラーメン(兰州拉面)」という看板をよく見かけるかもしれません。「蘭州」は、中国の西北(シーベイ)にあり、少数民族、とりわけイスラム教徒が多い地域です。

ですので「蘭州ラーメン」は、いわゆる「清真店(ちんじぇんでぃえん)」で、豚を取り扱わず、牛肉、羊肉が中心メニューとなっています。

店の店員も、イスラム教徒がかぶる小さな帽子のようなものを頭に載せています。おそらく回族だと思いますが、明らかに中国語とは違う言葉で喋っています。(ただ、注文は、もちろん普通話でOKです。)

以下、店内の様子ですが、一般の中国の客層とはちょっと違い、インド人がいたり、アフリカ系がいたりと、結構、エキゾチックだったりします。

メニュー表は、漢字だらけ。汤面(たんみぇん/普通のラーメン)、炒面(ちゃおみぇん/焼きソバ)、凉面(りゃんみぇん/レーメン)と言った区分に分かれています。

ご飯物もありますが、あまり美味しくはなさそうです。やはり、ここは、面と餃子がいいと思います。ちなみに、お値段は、ほとんどが10-20元程度と格安です。

奥に厨房があるので、様子を見ていると、注文を受けてから、面を打ちはじめたりしています。

待つこと10分、牛肉ラーメン「牛肉麺」登場。 10元(170円)と激安!!

味はとにかくスパイシー。辣椒ではなく胡椒系の辛さで、日本人好みに仕上がっています。時々、ちょっと太い面が混じっていたり、そういうのもまた面白いところ。難点は肉が少ないところですが、この値段では、しょうがないでしょう。

店の外では、大きなかまどで、ナンを焼いて売ってたりします。女は頭にスカーフを巻いていて、時々、子供も店内に入ってきたりします。蘭州ラーメンは、家族経営のような小さな店が多いです。

以下、その他のメニュー。

涼面(リャンメン)は、中国式レーメン。日本のレーメンとは、味付けも食感も違いますが、これはこれで結構いけます。付属のスープもスパイシーでグッド。以下、牛肉レーメン(牛肉涼面)とジャガイモの千切りレーメン(土豆丝涼面)

以下、トマト入りラーメンと水餃子。やはり、餃子は北方には欠かせないメニューと言えます。

以上です。蘭州ラーメンは、どの街に行ってもあるので、お気に入りの店を見つけてみてはいかがでしょうか。ちなみに、大抵の店で出前も行っています。ただ、面の場合は、やはり、その場で食べたほうが美味しいとは思いますが。

もし、上記で紹介したような個人経営の小さい店は敷居が高いと感じる人は、以下のような、チェーン店に入ってみるといいと思います。福田のリンクシティにあります。(会展中心駅下車、西方面に徒歩3分程度)