マンゴー、ドリアン、ライチ・・広東省南国フルーツの世界

2022年12月7日

広東省は、亜熱帯に属していることもあって、フルーツ(水果)の種類が日本とは一味違います。

スーパーに行くと、マンゴー、ドリアン、ライチなどいかにも南国というフルーツがあって、見ているだけでも面白いです。

以下、広東省の果物について、紹介してみます。(以下、旧ブログ記事をリライトしたものです)

広東省 南国フルーツの世界

マンゴー(芒果)

南国のフルーツですぐに思い浮かぶものといえば、やはり、マンゴー(芒果/マングオ)でしょうか。

何とも言えない独特の形といい、フルーティな香りといい、広東省でも、もっとも一般的なフルーツで、日本でリンゴやみかんを食べるような気安さがあります。

応用範囲も広く、マンゴープリン、マンゴージュースなど、各種デザートになっています。

実は、マンゴーは、広東省であれば、どこでも取れるフルーツで、深センの街なかの街路樹に、なっていることがあり、たまに、市民がバケツと虫かごを持って、勝手にマンゴー狩りをしていることもあります。(違法だとは思いますが)

また、一口に、マンゴーといっても、大小、風味など、イロイロな種類があるようです。あと、マンゴスチンという果物もありますが、全く違うフルーツです。

パパイヤ(木瓜) 

マンゴーに似ているものとして、パパイヤ(木瓜/ムーグァ)があります。

中身は赤みがかっていて、独特の臭みが有ります。

料理とかでも使われたり、用途は広いです。

 

ドラゴンフルーツ(火龙果)

何とも言えない、衝撃的な形をしていのがドラゴンフルーツ(火龙果/フォロングォ)ですが、中は

白い実に、黒いゴマ状の小さな種がいっぱい入っていて、味は結構あっさりしてます。

ただ、白い実の他に、紅色の実のものもあり、色彩がかなりエグいです。

 

スターフルーツ(杨桃)

スターフルーツ(杨桃/ヤンタオ)は、なんとも独特な形をしてますが、味は、ものすごく酸っぱいです。

一個、まるごと食べるというよりは、細かく切って、他の甘いフルーツと混ぜて食べるとか、

そういう食べ方がよいと思われます。

 

ライチ(荔枝)・龍眼(龙眼)
ライチ(荔枝/リーズ)は、マンゴーとともに、南国を代表するフルーツです。酸味はあまりなく、けっこう甘いです。

シーズンは、初夏(5月下旬~)で 広東省近郊に、ライチ農園がいっぱいあり、特に、広東省茂名市はライチの故郷としてしられているとのこと。

ちなみに、ライチは、広東語風の読み方。

ライチ系の果物で、龍眼(龙眼/ロンエン)というのもあります。

見かけが、龍の眼に見えないこともないから、そう呼ばれているようです。

中は、ライチと同様、真っ白の透明。

 

ドリアン(榴莲)

果物の王様、ドリアン(榴莲/りゅーりぇん)

日本では、ほとんど見かけませんが、こちらでは、そこそこのスーパーに行けば、大抵おいてます。といっても、ドリンは、そのままだと、表皮が硬く尖っているので、ナタを使って割らなければ中身を食べることができません。

スーパーではあらかじめ、解体した後の中身を、パックにして売っていることが多いです。さすがに、値段はかなり高いです。

味は、濃厚でねっとりとした感触があり、はまると癖になるようですが、いかんせん、あの独特の匂いなので、扱いには注意が必要です。何重にもビニール袋に包んだつもりでも、知らないうちに、匂いが漏れていることがあります。

やし(椰子)

やし(椰子/イエズ)は、中身は、ほとんどが水分で、椰子の実ジュースとして、夏場、涼をとるのに最適です。味は、ほんのりと自然の甘みがあります。ただし、皮が厚いので、開けるのは、やはりナタなどが必要です。

また椰子は料理との相性も良いためか、料理のメニューにもしばしば登場します。応用範囲は、結構、広いようです。

また、椰子の実バーみたいなところに行くと、その場でナタで割ってもらって、ストローを差して飲むことができたりもします。

 

ジャックフルーツ(菠萝蜜)

ジャックフルーツ(菠萝蜜/ボーローミー)は、世界最大の果実とも言われ、大きいものは50kgにもなるということです。

とにかく馬鹿でかいので、売り場の台の下に、置きっぱなしになってたりします。さすがに、まるごと一個、買う人間はいないでしょう。

また、菠萝(パイナップル)蜜というだけあって、味はパイナップルに近い感じですが、実は結構少なく、ネバネバしているだけで、あまり美味しいと呼べる代物ではないです。

近所の街路樹に、こんな感じで、小型のジャックフルーツがなっていることもあります。

スイカ(西瓜)、ハミウリ(哈密瓜)

スーパーの「」コーナー。スイカ(西瓜/シーグア)、ハミウリ(哈密瓜/ハーミーグア)、等のウリ類が、所狭しと並んでいます。よくもまあ、こんなにうりばかり集めたなあという感じですが。

スイカは、日本では球形ですが、こちらは縦長タイプも結構みかけます。ウリ類は、スイカも含めて、やはり日本のほうが、甘くて美味しい気がします。こちらのは、概して、水っぽいです。

 

サトウキビ(甘蔗) 

フルーツと呼べるかどうかは、わかりませんが、サトウキビ(甘蔗/ガンジャ)なども見かけます。

中は、黄緑色の硬い棒状で、食べるときは、棒をしがんで水分だけ吸って、カスは吐き出すという感じになります。

道端で、絞って、ジュースにして売っていることもあります。

 

レモン(柠檬/ニンモン)、オレンジ(橙子/チェンズ)

日本でもよく見かけるフルーツも、もちろん売ってます。黄色、オレンジ、赤。三色パレット。試食もできるようです。

すもも(李子/リーズ)  りんご(苹果/ピングオ)

果物も、基本的に野菜と同様、このようなビニールで、自分の好きな分だけ、とって秤に載せます。

 

ベルギーナシ(比利时梨)
いわゆる西洋ナシ。ちなみに、病気の見舞いに、梨はもっていっては、いけないらしいです。

「梨」(リー)という発音が、「离」(リー/離れる)に通じるからで、死をイメージさせるからだそうです。

 

ローカルの八百屋さん

大通りから路地裏に行くと、ローカルのスーパーや八百屋さんもあります。雑然として清潔感には欠けるものの、モノはそんなに悪くはなさそうです。

黄皮、龍眼、ライチと、ライチ系の果物が見えます。

 

最近では、こんな小さな八百屋さんですら、ライトアップしてます。結構、律儀に並べており、店主の性格がうかがえます。

 

フルーツ屋
八百屋ではないが、こういうフルーツを切ったものを売る店もあります。

照明の光量がものすごいです。

 

 

青空スーパー

街なかで結構、こういう露天商をみかけます。

トラックで、ここまで運んできて、そのまま露天で商売を始めるようです。

 

行商のおばさん

街中を歩いていると、どこからともなく現れるのが、天秤棒を担いだ行商のおばさんです。

担いでいいるのは、蓮の実、龍眼、ライチ、さくらんぼといった、軽いフルーツが多いようです。定価はあってなきがごとしで、値段交渉を楽しむには、もってこいかもしれません。右は、蓮の実とチェリー。蓮の実も、こういう行商では、定番のアイテムで、デザートやスープによく入ってます。

 

どれどれ、といって、品定めする客。重さは、おばちゃんがもっている、小さな天秤ばかりで量ります。天秤棒ではなく、台車の上に、豪快にバナナ(香蕉)を載せてるところもあります。