マンゴー、ドリアン、ライチ・・広東省南国フルーツの世界

広東省は、亜熱帯に属していることもあって、フルーツ(水果)の種類が日本とは一味違います。
スーパーに行くと、マンゴー、ドリアン、ライチなどいかにも南国というフルーツがあって、見ているだけでも面白いです。
以下、広東省の果物について、紹介してみます。(以下、旧ブログ記事をリライトしたものです)
広東省 南国フルーツの世界
マンゴー(芒果)
南国のフルーツですぐに思い浮かぶものといえば、やはり、マンゴー(芒果/マングオ)でしょうか。
何とも言えない独特の形といい、フルーティな香りといい、広東省でも、もっとも一般的なフルーツで、日本でリンゴやみかんを食べるような気安さがあります。
応用範囲も広く、マンゴープリン、マンゴージュースなど、各種デザートになっています。
実は、マンゴーは、広東省であれば、どこでも取れるフルーツで、深センの街なかの街路樹に、なっていることがあり、たまに、市民がバケツと虫かごを持って、勝手にマンゴー狩りをしていることもあります。(違法だとは思いますが)
また、一口に、マンゴーといっても、大小、風味など、イロイロな種類があるようです。あと、マンゴスチンという果物もありますが、全く違うフルーツです。
パパイヤ(木瓜)
マンゴーに似ているものとして、パパイヤ(木瓜/ムーグァ)があります。
中身は赤みがかっていて、独特の臭みが有ります。
料理とかでも使われたり、用途は広いです。
ドラゴンフルーツ(火龙果)
何とも言えない、衝撃的な形をしていのがドラゴンフルーツ(火龙果/フォロングォ)ですが、中は
白い実に、黒いゴマ状の小さな種がいっぱい入っていて、味は結構あっさりしてます。
ただ、白い実の他に、紅色の実のものもあり、色彩がかなりエグいです。
スターフルーツ(杨桃)
スターフルーツ(杨桃/ヤンタオ)は、なんとも独特な形をしてますが、味は、ものすごく酸っぱいです。
一個、まるごと食べるというよりは、細かく切って、他の甘いフルーツと混ぜて食べるとか、
そういう食べ方がよいと思われます。
ライチ(荔枝)・龍眼(龙眼)
ライチ(荔枝/リーズ)は、マンゴーとともに、南国を代表するフルーツです。酸味はあまりなく、けっこう甘いです。
シーズンは、初夏(5月下旬~)で 広東省近郊に、ライチ農園がいっぱいあり、特に、広東省茂名市はライチの故郷としてしられているとのこと。
ちなみに、ライチは、広東語風の読み方。
ライチ系の果物で、龍眼(龙眼/ロンエン)というのもあります。
見かけが、龍の眼に見えないこともないから、そう呼ばれているようです。
中は、ライチと同様、真っ白の透明。
ドリアン(榴莲)
日本では、ほとんど見かけませんが、こちらでは、そこそこのスーパーに行けば、大抵おいてます。といっても、ドリンは、そのままだと、表皮が硬く尖っているので、ナタを使って割らなければ中身を食べることができません。
スーパーではあらかじめ、解体した後の中身を、パックにして売っていることが多いです。さすがに、値段はかなり高いです。
味は、濃厚でねっとりとした感触があり、はまると癖になるようですが、いかんせん、あの独特の匂いなので、扱いには注意が必要です。何重にもビニール袋に包んだつもりでも、知らないうちに、匂いが漏れていることがあります。
やし(椰子)
やし(椰子/イエズ)は、中身は、ほとんどが水分で、椰子の実ジュースとして、夏場、涼をとるのに最適です。味は、ほんのりと自然の甘みがあります。ただし、皮が厚いので、開けるのは、やはりナタなどが必要です。
また椰子は料理との相性も良いためか、料理のメニューにもしばしば登場します。応用範囲は、結構、広いようです。
また、椰子の実バーみたいなところに行くと、その場でナタで割ってもらって、ストローを差して飲むことができたりもします。
ジャックフルーツ(菠萝蜜)
ジャックフルーツ(菠萝蜜/ボーローミー)は、世界最大の果実とも言われ、大きいものは50kgにもなるということです。
とにかく馬鹿でかいので、売り場の台の下に、置きっぱなしになってたりします。さすがに、まるごと一個、買う人間はいないでしょう。
また、菠萝(パイナップル)蜜というだけあって、味はパイナップルに近い感じですが、実は結構少なく、ネバネバしているだけで、あまり美味しいと呼べる代物ではないです。
近所の街路樹に、こんな感じで、小型のジャックフルーツがなっていることもあります。
スイカ(西瓜)、ハミウリ(哈密瓜)
スーパーの「瓜」コーナー。スイカ(西瓜/シーグア)、ハミウリ(哈密瓜/ハーミーグア)、等のウリ類が、所狭しと並んでいます。よくもまあ、こんなにうりばかり集めたなあという感じですが。
スイカは、日本では球形ですが、こちらは縦長タイプも結構みかけます。ウリ類は、スイカも含めて、やはり日本のほうが、甘くて美味しい気がします。こちらのは、概して、水っぽいです。
サトウキビ(甘蔗)
フルーツと呼べるかどうかは、わかりませんが、サトウキビ(甘蔗/ガンジャ)なども見かけます。
中は、黄緑色の硬い棒状で、食べるときは、棒をしがんで水分だけ吸って、カスは吐き出すという感じになります。
道端で、絞って、ジュースにして売っていることもあります。
レモン(柠檬/ニンモン)、オレンジ(橙子/チェンズ)
日本でもよく見かけるフルーツも、もちろん売ってます。黄色、オレンジ、赤。三色パレット。試食もできるようです。
すもも(李子/リーズ) りんご(苹果/ピングオ)
果物も、基本的に野菜と同様、このようなビニールで、自分の好きな分だけ、とって秤に載せます。
ベルギーナシ(比利时梨)
いわゆる西洋ナシ。ちなみに、病気の見舞いに、梨はもっていっては、いけないらしいです。
「梨」(リー)という発音が、「离」(リー/離れる)に通じるからで、死をイメージさせるからだそうです。
ローカルの八百屋さん
大通りから路地裏に行くと、ローカルのスーパーや八百屋さんもあります。雑然として清潔感には欠けるものの、モノはそんなに悪くはなさそうです。
黄皮、龍眼、ライチと、ライチ系の果物が見えます。
最近では、こんな小さな八百屋さんですら、ライトアップしてます。結構、律儀に並べており、店主の性格がうかがえます。
フルーツ屋
八百屋ではないが、こういうフルーツを切ったものを売る店もあります。
照明の光量がものすごいです。
青空スーパー
トラックで、ここまで運んできて、そのまま露天で商売を始めるようです。
行商のおばさん
街中を歩いていると、どこからともなく現れるのが、天秤棒を担いだ行商のおばさんです。
担いでいいるのは、蓮の実、龍眼、ライチ、さくらんぼといった、軽いフルーツが多いようです。定価はあってなきがごとしで、値段交渉を楽しむには、もってこいかもしれません。右は、蓮の実とチェリー。蓮の実も、こういう行商では、定番のアイテムで、デザートやスープによく入ってます。
どれどれ、といって、品定めする客。重さは、おばちゃんがもっている、小さな天秤ばかりで量ります。天秤棒ではなく、台車の上に、豪快にバナナ(香蕉)を載せてるところもあります。
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