中国生活で必須の「VPN」 接続の仕方とコツについて

何かと勝手が違う中国生活ですが、中でも、インターネット環境については、日本と大きく異る点ではないでしょうか。
日本にいると、当たり前のように使えていたサービス、例えば、LINEやTwitter、フェイスブックなどSNS系はもちろん、グーグル検索、YOUTUBEも見れないので、愕然としてしまいます。
しかし、こういう状況でも、日本と同様のインターネット環境を構築する方法があります。
それが、VPNです。
VPNを使ってみよう
そもそもVPNとは?
「VPN」とは、Virtual Private Network(バーチャル ・プライベート ・ネットワーク)の略語のことで、通常の接続回線とは別に、VPN接続回線というものを構築して、従来、見ることができなかったサイトも見れるようにしてしまう技術のことで、中国でネット生活を送る上では、もはや必須といえるかもしれません。
VPNを使うには、専門の業者と契約しなければなりません。以下、その方法について、簡単にシェアしたいと思います。
まずは業者のお試し
とりあえず、適当なVPNの業者を選んで、おためし的に、一定時間使ってみましょう。
どの業者も、最初は、一定時間、フリーで使えるお試し期間を設けているはずなので、そこで、使い勝手を見極めた上で、本契約をすればいいと思います。
値段は?
お値段の方は、1ヶ月あたり60―70元くらいと、かなりお安い設定になっています。プランは、一ヶ月、三ヶ月、半年、一年など、いろいろあると思うので、そのあたりは、自分の予算に応じて選べばいいと思います。
振込みは、日本円、中国元にも対応、銀行振込にも対応しているところから、クレジットカード払いのみの業者もあるようです。
VPNの接続状況について
接続状況は?
ちなみに、中国におけるVPNの接続状況は、場合によりけりで、時間帯によっても違うようです。
やはり夕方から夜の時間帯はつながりにくく、特に、21;00-23;00 は、かなりつながりにくいです。逆に、一番、つながりやすいのが、深夜から早朝にかけてで、特に3;00-6;00 はサクサク動きます。
しかし、回線の繋がりやすさは、政治的なイベントがあると、当局側の操作でどうにもならないこともあります。その時は、すんなりと諦めるしかありません。
あと、VPNのIPアドレスは、複数、用意しておいたほうが、無難でしょう。基本的には、日本のIPアドレスを使うと思いますが、アメリカ、韓国などのIPアドレスもあるので、何種類か入れておいて、使い分けるとよいでしょう。
「cup.com」のシステムを使うと、いくつかIPアドレスが登録してあって、そのなかから、自動的につながり安いものを適当に選んでくれます。
あと、逆に、VPNを常用していると、今度は、特定の中国ローカルサイトが見れなくなってしまうことがありますので、注意が必要です。
VPN回線では、外国からのアクセスと認識されてしまうためか、中国の銀行サイトにログインできなくなったり、中国の動画サイトが見れなくなったりしたりします。「最近、メール、来ないなあ。」と思っていると、VPN回線に接続しっぱなしだったなんてこともありました。
あっちが立てば、こちらが立たずという感じであるが、まあ、中国に住んでいる因果と思って、諦めるより他ありません。
使い分けが大事
というわけで、中国では、サイトは、大まかに言うと、以下の3つに分けられることになります。
「ローカル回線でしか見れないサイト」
「両方の回線で見れるサイト」
「VPN回線を通してしか見れないもの」
自分の使うサイトが、この3タイプのうち、どのタイプなのかを、あらかじめ把握しておき、ネットを使う用途に合わせて、回線をうまく使い分けなければなりません。ただ、VPNをつけたり、けしたりしていると、通常回線が不安定になるので、できれば、ある程度の時間、どちらか一方の回線に固定しておくるのが良いと思います。
VPN回線でした見れないものは、決まった時間帯に集中してみるとか、決めておくと良いでしょう。
まとめ
以上。VPNについてでした。
中国のネット環境というのは、たえず当局の網がかかっているので、彼らのさじ加減次第で、厳しくなったり、ゆるくなったりします。
VPNの使い勝手もその度に、変化します。VPNは万能ではなく、全く、見れない場合もありますので、そのときは、仕事に支障をきたさない限り、あきらめて、別のことをしたほうがいいでしょう。
VPN 実際の設定の仕方
以下、VPN回線を、設定する方法についてです。(以下、中国語版のウィンドウズ7)
手動で接続する方法
業者からアカウントIDとパスワードを取得する。
控制面板(コントロールパネル)を開いて「网络和共享中心(ネットワークと共有
一番上の设置新的连接或网络(新しい接続またはネットワークのセットアップ)をクリック
三番目の 连接到工作区(職場に接続します)をクリック。
否,创建新连接(いいえ、新しい接続を作成します)にチェックを入れて下一步(次へ)をクリック
使用我的internet连接(VPN)(インターネット接続(VPN)を使用します )をクリック
internet地址(インターネット アドレス)に、IPアドレスの一覧から、適当なものを選んで、記入。
目标名称(接続先の名前)は、自分で適当な名前をつけて記入。
業者から送られてくる、用户名(ユーザー名)と密码(パスワード)を入力して接続。
再度网络和共享中心(ネットワークと共有
VPNに接続できていれば、もとの回線の下に、このように新しい接続ポイントが表示されるはずである。
デスクトップの右下の、アイコンをクリックすると、このような小さな画面が出てくる。
とりあえず、一度、上記のように設定しておけば、あとは、デスクトップ右下のアイコンをクリックして、上記の画面を呼び出し、適当なVPNを選択して、ユーザー名とパスワードを入力して、接続すればよし。
ユーザー名とパスワードは、パソコンに記憶させておけば、毎回、接続ボタンを押すだけでなので、手間はないはず。
自動で接続する方法 カップドットコム
上記の手動の方法が面倒くさいということであれば、業者のユーザー名とパスワードさえあれば、「cup.com」のシステムを使うと、いくつかIPアドレスが登録してあって、そのなかから、つながり安いものを適当に選んでくれます。
たとえ、一つが駄目だったとしても、複数の中から順次つなぐので、確率的には高まります。(ただ、これをしていると、YOUTUBEを見ているとき、勝手にフィリピンの回線で繋がれていて、フィリピンの広告がでたりするとか、そんなこともありますが。)
それでも繋げないときは?
これらの方法でも、繋げないときは、業者はまだ方法をもっていますので、業者の指示に従ってください。
YOU TUBEの広告をブロックするのは、結構、簡単
あと、VPNとは関係ありませんが、YOUTUBEの広告がうざくてしょうがない場合は、広告を消すことができますので、設定しておくとよいでしょう。
YOUTUBEのコンテンツのあい間に、ハゲ、デブ、剛毛などコンプレックス商品系や、あやしい金融商品、スピリチュアル系、歴史認識系など、怪しすぎる広告がでてきますが、この広告を見せられるのは、ほんとうに、人生の時間の無駄です。
広告をブロックする方法はイロイロあるらしいですが、自分はグーグルクロームで、結構、簡単にすべての広告をブロックできました。
すごく快適で、もっと早くやっておけばよかったと思います。
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