中華スイーツ(甜品)~定番メニューとオススメのお店

2023年3月15日

夏が長い広東省では、時々、甘いものを食べたくなるかもしれません。そんなときは、ローカルの中華スイーツ甜品(てぃえんぴん))なんか、いいかもしれません。

とはいえ、中華スイーツ(甜品)は、メニューが多彩すぎて、初めてだと、何を注文すればいいか、わからないかも知れません。写真つきのメニューがあればいいですが、中華料理と同様、漢字だけのときは??となってしまいますので、大まかな分野を知っておくとよいでしょう。

以下、中華スイーツ(甜品)の定番メニューと、オススメの店について、紹介してみます。

中華スイーツ(甜品)~定番メニュー

双皮奶(牛乳プリン)

広東省顺德をその発祥の地とする、牛乳プリン双皮奶(しゅわんぴーない)」

普通のプリンが卵の黄色であるのに対して、真っ白でシンプルな外観をしています。

プレーン(原味/ゆえんうぇい)で食べるもよし、蓮子(はすの実)、小豆、生姜などを入れるもよしで、ヴァリエーションも楽しめます。(写真は:小豆入り牛乳プリン、香港「義順」にて)

香港には、有名店がいっぱいあり、日本語メニューも有るほどですが、深センでも、以下のようなものがあります。

顺德双皮奶  正統派牛乳プリンの店

深センだと「顺德双皮奶」という店で、正統派双皮奶(牛乳プリン)が、格安で食べられます。(一杯、12元程度から)

ここは、牛乳プリンなど甜品が主体ですが、揚げバナナ、パイナップルを器にした南国風料理など、風変わりなメニューもあります。

ローカル度高めの環境なので、入るのに、ややハードルが高いかもしれません。「科学館」のジャスコの裏手に一軒あります。

芒果布丁(マンゴプリン)

ねっとりとした触感と、独特の臭みのあるマンゴー(芒果)は、南国広東省では、欠かせない果物です。

(深センでも、街路にが普通にマンゴーが生っていたりします。)

食材としての用途も、多種多様で、なかでも、マンゴープリン(芒果布丁)は、代表的なデザートといえるでしょう。

ちなみに、マンゴースイーツで有名な香港のチェーン「許留山」は、閉店したようです。大陸客に合わせたメニュー構成などが、コロナ渦では逆効果になった感じでしょうか・・・残念です。

豆腐花

豆腐花(とうふほあ)という、豆腐になる以前の状態のままの、ふわふわした食感の食べ物で、素朴な味わいがあります。うっすらと甘いシロップのようなものがかかっています。

単独でも食べるもよし、他のデザートとコンビでいただくもよし。自在に、アレンジできるベーシックな一品です。

芝麻糊(ゴマ糊)

「芝麻湖(じーまーふ)」は、スープでもない、ゼリーでもない、何と形容していいかわからない、ふわふわした食感の、黒ごまスイーツです。

まったりとした黒ゴマの香りが漂います。

これ単独でも食べられますが、他とのコンビネーション、例えば「芝麻湖+豆腐花」とかにすると、1度で2度美味しく、スイーツを楽しむことができます。

豆沙(どうさー)

「豆沙(どうさー)」とは、要するに、日本のお汁粉なのことですが、日本のものとは、なんとなく風合いが違います。

また、小豆のおしるこ(红豆沙/ほんどーさー)の他にも、緑豆を使った(绿豆沙/りゅいどうさー)などもあり、多彩です。

 

凉粉

日本で言う、寒天に当たるのが「凉粉(りゃんふぇん)

それ自体で食べることもありますが、他のスイーツを引き立たせる感じで、脇役的に使われるのが一般的です。

また、りゃんふぇんは、スイーツだけではなく、普通の食材に混ぜて、主食として食べる習慣もあり、用途が結構、広いです。

 

西米露

西米露(シーミールー)は、小さいつぶつぶ状のモノで、単独で食べることはないものの、それが入っていると、なにかゴージャスな雰囲気になるというスイーツの名脇役。

写真は、椰汁(ヤシ汁)に西米露をうかべたもの。

椰汁も、スイーツのベースの役割をはたしています。

龟苓膏(亀ゼリー)

これを抜いては、中華スイーツを語れないというのが、亀ゼリー(龟苓膏/ぐいりんがお)。苦いので、甘いシロップをかけながら食べるのが一般的。

伊達に亀と銘打っているわけではなく、実際に亀の甲羅からとった渋のようなもので、ダシをとるのだとのこと。

そういう意味では、スイーツというよりは、薬にも近い存在なので、あまり食べ過ぎると良くないとも聞きます。

スイーツ屋の他、スーパーでカンヅメにされていたり、どこにでも売っています。香港の海天堂が、割と有名です。

蛋挞(エッグタルト)

蛋挞(ダンター)(エッグタルト)は、マカオのモノが有名ですが、広東省であればどこでも売っている一般庶民のおやつです。とにかく安いし旨い(3個10元くらいのものも)

生地は、パン生地とクッキー生地があります。冷たくなるとまずいので、できれば焼きたてを食べたいところ。

最近、エッグタルトの店を、日本でもよく見かけるようになりましたが、総じてお値段が高いようです。

糖不甩

糖不甩(タンブシュワイ)は、汤圆(たんゆえん)の団子に、ピーナッツなどの粉をまぶしたもの。

中国版、安倍川餅といったところでしょうか。

 

 

班戟(パンケーキ)

班戟(パンケーキ)は、ぱふっとした食感。

中はだいたい、マンゴーかドリアン(榴莲/りゅーりえん)が一般的。

ただ、中国では、ケーキでもそうですが、柔らかすぎてコシがないので、日本人には、少し物足りないかも知れまえん。

 

中華スイーツ(甜品)~オススメの店

深センにいると、街中のいたるところに、中華スイーツ屋がありますので、自分で適当に入ってみて、穴場ローカル店を発掘してみるといいでしょう。また、香港に近いこともあり、以下のような、香港スイーツの有名チェーンも進出しています。

満記甜品   香港スイーツの定番

香港スイーツの有名チェーン店「満記甜品」

紅豆沙、黒ゴマ汁粉、豆腐花といったベーシックなメニューから、マンゴーやドリアンを使ったフルーツ系と、豊富なメニューを味わうことができます。

ただ、ローカルスイーツ屋に比べると、お値段的には、やはり割高になっています。

深センに、地下鉄の駅のそばとか、いろいろなところで、見かけます。