【深圳エリアガイド】南山Ⅰ(海岸城、后海)~南山随一の商業区

よく「中国のシリコンバレー」と言われる深圳ですが、そのイメージに最も近いのが南山区かもしれません。

なかでも、海岸城(はいあんちゃん)を中心とする、后海(ほうはい)地区の周辺は、以前は、砂利しかないようなところでしたが、香港に通じるイミグレ(深圳湾口岸)が開通したのをきっかけに、近年、南山の中心的商業地区として目覚ましい発展をとげています。

また、北には深圳大学やハイテクパーク、西には金融特区の前海地区にも隣接しており、ロケーション的にも抜群です。

以下、海岸城・后海地区について、紹介してみます。

深圳南山 海岸城・后海地区

海岸城 空中歩行街

海岸城地区、とりわけ海徳二道を中心とする歩行街は、いつも大勢の中国人で賑わっており、南山で随一の繁華街と言えるかもしれません。

ここの歩行街は、ちょっと特殊で、地上からエスカレーターで上がって、二階デッキを歩くという、いわば「空中歩行街」のような感じになっています。道が非常に広々としており、周辺の商業ビルにも自由に出入りすることができるので、地上を歩いているような錯覚をしてしまうほどです。

「海岸城购物中心」「保利文化広場」「天虹」など、いくつかのモールがあって、ショッピング、レジャー、エンタメなどの店舗や施設が集まっています。ちなみに、以前は、このあたりの中核テナントとして、イオンが入居していましたが、現在は、撤退しています。日本人的には、少し残念なところです。

地下鉄2号線、11号線「后海」駅、徒歩すぐ。

深圳書城

海岸城の歩行街をずっと、まっすぐに西に進んでいって、南海大通と交差点にあるのが「深圳書城」の南山店です。「深圳書城」は、深セン最大の書店で、一説では中国最大とも言われています。

ただ、最近は、中国も電子化の波が押し寄せ、紙の本だけでは経営ができないためか、書籍の他にも、いろいろな店が入っていて、本屋なのか何なのか、よくわからない感じになっているところもあります。

地下鉄9号線「南山書城」駅

海雅百貨・茂業百貨

海岸城歩行街の西側には、百貨店も多く、書店の向かい側にある、地元の老舗百貨店「海雅百貨(はいやーばいふぉ)」、「茂业百货(まおいえばいふぉ)」などが軒を連ねています。

 

ホリデイン(深圳东华假日酒店/HolidayInn)

ホリデイン(深圳东华假日酒店/HolidayInn)」は、南海大通を挟んで「深圳書城」の向かいにあるホテルで、日本人利用率が高いホテルです(30%位とのこと)

日本人客が多いので、ホテルのスタッフは、日本人の対応には慣れているようです。

また、ホリデインの裏手には、日本料理店はじめ、焼肉、ラーメン、トンカツなどの店や、バー、居酒屋などお酒を飲ませる店が集まっています。

地下鉄9号線「南山書城」駅

飛び出す馬のビル

南海大道と创业路の交差点にあるビル。ビルの一方の側面からは馬が二頭、もう一方の側面からは、槍をもった男が飛び出してます。

ちょっと、ありえない感じのビルですが、目印としては、非常にわかりやすいです。

地下鉄「南光」駅、「南油」駅。ビルの名称は、海王大厦。

深圳ソフトウェア産業基地

海岸城の北側に位置するのが「深圳ソフトウェア産業基地(深圳软件产业基地)」です。

近年誕生した、ITベンチャー企業の創業を支援するために作られた街で、スタートアップ企業やその社員に対し、税その他、様々な優遇措置があるようです。

敷地内には、テンセント(腾讯)や百度をはじめIT関連企業が多数入居しており、研究開発オフィスから住居棟まで完備しています。また、街には、オープンテラスのカフェやバーなど多く、一般の中国の雰囲気とは一線を画しています。

ただ、あまりうまく機能していないのか、できた当時にあった活気が薄れ、街が殺風景になっている感があります。

場所:地下鉄2号線、11号線「后海」駅から歩いて5-10分程度。

まゆ(春繭)と たけのこ(春笋)

「深圳体育中心」は、2011年深センユニバーシアードに合わせて作られた建物で、蚕の繭(まゆ)のような形状から「春繭(ちゅんじえん)」とも称されています。

日本の佐藤総合計画という設計会社が、設計したようです。

体育施設としてのみならず、コンサートの会場にもなっていて、安室奈美恵さんのコンサートなどもここで行われたそうです。この春繭を中心として、サッカー場、テニスコートなど、市民に開放されています。

 

また、春繭のとなりに、たけのこのような形をしたひときわ背の高いビルが「深圳華潤大厦」、通称「春笋(ちゅんすん/たけのこ)」です。その名の通り、たけのこ形をしており、南山のランドマークとして君臨しています。

南山からだと、かなりの場所から、このたけのこビルが見えるはずです。

場所:地下鉄「后海」駅から徒歩5-10分。

深圳人才公園

「深圳人材公園」は、2018年にできたばかりの比較的、新しい公園です。

人才公園(れんつぁい・ごんゆぇん)というのは、ちょっと変わった名前ですが、科学や数学など、アカデミックなものをテーマにした公園のようで、ソーラーパネルがはめられたベンチや、数式が散りばめられた橋など、風変わりなものが多いです。

園内の真ん中に大きな池?があり、広々として開放感があり、深圳の喧騒から逃れるにはうってつけといえるでしょう。

入場は無料。開園時間6:00~23:00。場所:地下鉄「后海」駅、徒歩5-10分。

詳細については、以下、参照ください。

深圳南山ベイエリアを散策 ~深圳湾体育中心から深圳人才公園

深圳湾口岸(深圳湾イミグレ)

深センには、香港に通じるイミグレがいくつかありますが、その一つが「深圳湾口岸(深圳湾イミグレ)」です。ここのイミグレは、いわゆる「一地両検」システムを採用しており、中国側で出入境がすむのでスムーズです。

「深圳湾口岸」からは、バスで、香港各地に向かうことができます。

開放時間6:30~24:00、場所:地下鉄13号線「深圳湾口岸」駅(開通予定)

海岸城、后海地区 地図