【深圳エリアガイド】羅湖Ⅱ(東門~大劇院)

2023年4月28日

羅湖イミグレから、国貿を通ってさらに北上すると、深南大通の向こう側にあるのが「東門(どんめん)」の繁華街です。東門は、明代中期に形成された老街(らおじえ)だそうで、深圳のルーツともいえる場所ともいえそうです。付近には無数の商店が軒を連ねており、常に、若者でごった返していて、中国のパワーを感じられる場所です。

また、その隣りの「大劇院(グランドシアター)」駅を中心とする界隈は、大劇院、大書店に加え、地王ビルや京基100といったランドマークが林立する、深センの文化、ビジネスにおける一大ゾーンになっています。日系ホテルや日本料理屋が多いことから、このあたりを拠点にしている日系企業も多いです。

以下、東門から大劇院にかけてのスポットについて、簡単に紹介してみたいと思います。

東門  ~中国版渋谷?

東門歩行街

「東門(どんめん)」は、深センでも一、二を争う、繁華街といってもいいでしょう。地下鉄「老街」駅の東側は、歩行街(歩行者天国)になっていて、休日ともなると、中国の若者で、芋を洗う家の如き活況を呈し、さながら中国版渋谷?という感じです。

屋台などの飲食の店をはじめ、衣料、靴といったファッション、映画などの娯楽施設など、無数の商店がひしめき、中国の若者のファッションやトレンドの発信場所ともなっているようです。

歩行街の付近には、ユニクロが入っている「太陽広場」を始めとして、「天虹」や「茂業」といった中華系百貨店や、ポップマートなど若者が好きそうな店が入っている「1.2.3.4ビル」など、いくつかのショッピングモールがあります。

東門町屋台街

東門町(どんめんてぃん)は、串焼き、焼餅、タピオカなど、いわゆる小吃(しゃおち)の類を売る屋台が立ち並ぶ屋台街です。

ひとつ10元程度と非常に安いのと、ちょっとお祭りみたいな雰囲気もあるので、若者に混じって立ち食いしてみるのも面白いと思います。ただ、調子に乗って食べているとお腹を壊しかねないので、ほどほどにしておくのが無難でしょう。

場所は、東門も南寄り、地下鉄「老街」駅C出口が比較的近いです。詳細は、以下のページをご参照ください。

深セン「東門」の屋台に行ってみよう!! 中国「小吃」の定番メニュー紹介

マクドナルド中国1号店

中国のマクドナルド(麦当劳/まいだんらお)ですが、今を遡ること30年前、1990年10月、ここ東門でオープンしました。

その記念すべき1号店が、東門にあります。歩行街の中程にある、お寺の屋根瓦が乗っているような建物が並んでいるので、すぐわかると思います。

今では、中国のマクドナルドの店舗も、数千店舗に達しているそうですが(将来的には4500店舗を目標)、それでも、中国では、ケンタッキー(肯德基)の後塵を拝しているとのことです。

レトロ街「深圳文和友」

東門の西のはずれに「深圳文和友(しぇんじぇん、うぇんはーよう)」というレトロ街があります。1980年代の中国の町並みをそのまま再現したような街で、ちょっとした若者のトレンドスポットとなっています。

場所は、地下鉄「老街」駅、G出口すぐ、火車の線路挟んで向かい側。詳細は、以下のページを参照ください。

レトロ街「深圳文和友」~80年代の中国にタイムスリップ

東門布市場

東門には、布専門の市場がいくつかあるようですが、オーダーメイドのチャイナドレスなど、格安で作れたりするそうです。(羅湖商業城に比べると安いらしいですが、その分、中国語しか通じないようです。)

東門歩行街の一番、東側。東門中路にかかる陸橋を渡ってすぐのところに一つ、布市場があります。

 

大劇院(グランドシアター) ~深圳の文化、ビジネスの一大ゾーン

万象城

2004年に開業した「万象城(わんしゃんちゃん)」は、今では、当たり前となった高級ショッピングモールの先駆けのような存在です。

館内は、高級スーパーの「OLE(オーレ)」をはじめ、アパレルブランド、家電、映画館まで何でもそろっています。無印良品「MUJI」や、小籠包で有名な「鼎泰丰」など、日本でもおなじみの店もあります。

また、中にはスケートリンク(滑冰场)もあり、南国深センで、一年中、スケートが楽しめます。

最近は、ルイヴィトンやエルメスなど高級ブランド店が多くなり、ますます高級化志向を強めている感じがあります。

地王ビル(地王大厦)

地王大厦(でぃーわん)は、エメラルドブルーの壁面に、薄い角が二本はえたような形をした独特のビルです。

かつては、東洋一の高さを誇っており(高さ384M、69階)、深センの顔とも言っていいビルでした。

最上階には展望台「深圳之窗」もあり、香港の山々まで一望できます。日系企業も多数、入居しています。

(旧)深圳証券取引所

深南大通を挟んで、地王ビルの向かいに、やはりエメラルドブルーのビルが立っていますが、これが、かつての「深圳証券取引所」のビルです。「深圳証券取引所」は、上海と並ぶ中国二大証券取引所のひとつですが、現在、福田のほうに移行しています。

京基100とKKモール

「京基金融中心」(京基100/じんじいーぱい)は、高さ439メートル、深センでは二番目に高いビルです。主棟のA棟を中心にして、いくつかの棟(B棟、C棟・・・)があり、日系企業も入居しています。

夜は、ビルの壁面全体が、巨大な広告塔に変化するという、いかにも中国的なところもあります。

京基100の地下には、KKモールというショッピング・モールがあります。

大劇院(グランドシアター)

深圳大劇院(深圳グランドシアター/だーじゅーゆぇん)は、1989年開業。

地下鉄の駅名の由来にもなっている劇場で、京劇などの演劇、クラッシック音楽、など、年中さまざまな演目が行われています。

大劇院前は大きな広場になっており、開放感があります。

深圳書城

「深圳証券取引所」のビルの隣り、深南大通を挟んで、地王ビルの向かいのビルに「深圳書城(しぇんじぇん・しゅーちゃん)」があります。

開業は1996年、深セン最大の書店で、現在、羅湖、福田、南山に三店舗ありますが、ここ羅湖店もかなり規模が大きいです。

といっても日本の書籍はありませんので、日本人はあまり行く機会はないかもですが、一度、行って、平積みされている本の傾向を見て見るだけでも、中国人の嗜好のいったんをうかがい知ることができます。

現在、中国でも紙の書籍離れが進んでいるせいか、売り場を持て余し気味で、喫茶店や子供の知育用具などの割合が増えているようです。1階に文具店もあります。

ライチ公園

大劇院の向かいにある都会型の公園です。ライチ(荔枝)の実がなることから、そう呼ばれています。

公園の南より出口付近に、鄧小平氏の大きな肖像画が飾られているのが目印です。園内には大きな池が有り、ボートでこげるようになっており、市民で賑わいを見せています。

東門~大劇院 マップ