一回2.5元、路線バス「M106」で行く、深セン超格安観光ツアー（羅湖⇔南山）
さて、初めて深センに来たような方で、深センという街を、ざっくりとみてみたいという方もいらっしゃるかもしれません。
地下鉄が走っているので、移動するだけなら、地下鉄に乗ればいいのですが、それだと外の風景が見れないし、タクシーだと、長距離乗ると、やはり、結構お金がかかります。
そういう方には、以下のようなバスは、いかがでしょうか？
路線バス（公交車）「M106」
「えっ、ただの路線バス？」と思われるかもしれません。まあ、たしかに路線バスですが、実は、そんなに馬鹿にしたものでもないのです。
以下の「M106」は、羅湖から福田を通って南山を結んでいますが、以前は、快速バスと言われていたほどで、途中の停車駅がかなり少なく、時間帯によっては地下鉄よりも早いときがあります。また、地下鉄と違って、外の景色をみながら、街の大まかな概要を掴むには、もってこいかと思います。
しかも、格安2.5元（50円）。この物価高時代に、恐ろしくコスパがいいです。
ちなみに、この「M106」は、昔は旧式の大型バスで車掌さんがいて、6-7元はとっていたと思います。それが完全電動化しワンマンカーになり、さらに2.5元（40円）という超格安になってしまっていました。
まあ、車掌さんがいないので、ちょっと味気なくなってしまった感もありますが（まあ、人件費かかるし仕方ない）、行き先を中国語で伝えなくともよくなりましたので、楽にはなりました。
ちなみに、頭文字のMはメインライン（Main）を意味し、主に幹線道路を走る路線だそうです。
以下、羅湖から南山まで、バーチャルツアーをしてみましょう。
一回2.5元、路線バス「M106」で行く、深セン超格安観光ツアー（羅湖⇔南山）
路線バス「M106」の始発は、国貿の「建設路三島中心総駅」（写真）
といっても、よほどマニアックな人間か、地元の人しか、わからないと思いますが、地下鉄「国貿」駅から南西方面へ徒歩5分くらい。「東方広場」という建物の北側、羅湖小学校の裏手にあります。ビルの上に「茶葉大世界」という中国茶やお茶の道具の問屋があるところです。
ただし、ここから直接は乗ることができないようで、左斜め後ろ30メートルほど行ったところに、バス停（上客站（しゃんかーじゃん））があるとのこと。
建設路寄り、少し離れたところに、こういう標識がありました。ただ、ここに必ず停車するかといえば、そうでもないらしく。もっと先の、建設路沿いのところに停まっていることもあって、さすが中国、このあたりは、かなりテキトーです。
あとは、カードか現金、携帯で2.5元払って、バスに乗りこむだけ。割と多めの頻度で来るようなので、時間はさほど気にする必要はないでしょう。
途中までは「深南大通」を通っていき、そのあたりで、いくつか停車します。（「深南大通」沿いのバス停から乗車してもいいでしょう。）このあたりは、結構、ノロノロしているので、普通のバスと変わらない感じです。ちなみに、朝夕は渋滞することもあるので、急ぐなら避けたほうが無難です。
福田中心区を抜け、途中から「滨海大道」に入り加速します。「下沙」付近、通過。このあたりは、城中村をぶっつぶして、近年、大きく変わった場所ですね。
「滨海大道」を爆走。一路、南山に向かいます。片側6-8車線もあるので、スイスイ進みます。
「红树湾南」駅、付近を通過。このあたりは、ものすごい勢いで開発が進行中。招商銀行の新本部など、かなり大規模のようです。
南山后海のたけのこビルが見えてきました。
その後、バスは、滨海大道をまっすぐに行って、南海大通に入り、南山書城、ウォルマート（沃尔玛）などを通って、海上世界、さらには、赤湾まで行きます。南海大通に入ってからは、割りとこまめに停車していくので、適当に降りたいところで、おりればいいでしょう。
乗車時間は、乗り降りする場所にもよりますが、30-40分といったところでしょうか。羅湖から南山までは、同じ深センとはいえ、かなり距離があるので、小旅行した感じがあります。
「この地下鉄時代に、何を言ってるの？」という感じですが、この「M106」は、深センの見どころをピンポイントで押さえているので、かなりオススメです。
その他のバス路線（羅湖⇔南山）
ちなみに、羅湖と南山を結んでいる、似たような路線としては、以下のようなものもあります。行き先により料金が変わるタイプもあるようです。
M133
これもM106の変形バージョン。福田のあたりが、ちょっともたもたしている感じ。
204
M106の変形バージョン。深南大通をひたすら、つきすすんでいくタイプ。ただ、駅数が多いので、時間がかかりそう。
深センの路線バスは、市内を網の目のように走ってますので、ご自分で、面白そうなバス路線を見つけて、適当に乗ってみてもいいかもしれません。路線バスの乗り方等については、以下のサイトをご参照ください。