深センの「すき家(食其家)」に行ってみた ~インフレ、円安の進行を実感

2023年5月3日

中国にいると、時々、食べたくなるのが日本の牛丼ですね。

たまに出前で「吉野家」の牛丼を食べたりしますが、先日、「すき家」に行ってきたので、以下、ちょっと紹介してみたいと思います。

ちなみに、中国名は「食其家(しーちーじゃー)」というらしいです。もともと漢字がないので、適当な漢字をあてたようです。

深センの「すき家(食其家)」に行ってみた

この日、でかけたのは、すき家の「水貝IBC」店。(地下鉄で5駅先と結構、遠いですが、検索で調べると、ここが一番近いので、しょうがありません。)

とりあえず、地下鉄3号線「水貝(しゅいべい)」駅で下車、駅前のツインタワーの下に入っている複合施設の地下にあるようです。

 

こちらは道路向かい側の風景。この駅、別に何の乗り換えもない普通の駅ですが、駅周辺は都心感あります。

ちなみに、地上に出なくとも、地下鉄のA出口を出て、地下通路をしばらく行くと、左手の方にあります、奥の方には、吉野家も見えます。

 

到着。早速、入ってみます。

勝手にテーブル席につきます。一人なので、カウンターに誘導されるかなと思ったんですが、そんなこともなかったです。そのあたり、わりと適当のようです。時刻は12:00ちょっと前、すでに一人女性が食べています。

店は、広からず狭からずと言った感じで、こういうテーブル席が6-7つ、あと、カウンターが少々。中国の場合、牛丼屋でも、対面テーブルが基本で、カウンター席は少ないです。

卓上に、メニュー表と紅しょうがの箱など。赤と白というのが、店舗のカラーなんでしょうか。

メニューが置いてあるので眺めてみます。「牛丼」「焼肉丼」「牛肉カレー」「うな丼」「豪華丼」「サイドメニュー」などのジャンルに分かれていて、見やすくまとまとっています。(店内の照明の反射で、一部見えません。すいません。)

 

それにしても、丼だけでも「招牌牛丼(通常の牛丼)」「温泉蛋牛丼(温泉卵丼)」「韩式包菜牛丼(キムチ丼)」「鱼香茄子牛丼」・・と、いったい何種類あるのかと思うほど。しかも、サイズも「小碗,中碗,特惠碗,大碗,超大碗,巨大碗」と、六段階に分かれていて、めまいがしそうです。

実は、日本のすき家は、自分はこれまで、一回しか利用したことがないので、よくわからないのですが。これでは、店員さんも大変ですね。

ちなみに「丼」という漢字は、そのまま使っていて「じん」と読むようです。井戸の「井(じん)」と全く同じ発音です。なので「牛丼」は「にぅじん」となります。まあ実際は指でさせばいいので、発声する必要はないですが。(ちなみに、吉野家では丼は使用せず「牛肉飯」と表記しています。)

「牛肉カレー」「うな丼」「サイドメニュー」・・・「植物能力丼」?すごいネーミングですね。

  

手元のボタンを押すと、「ピンポーン」とインターホンがなって、店員が来てくれるようです。まあ、直接、手を上げてもいいわけですが。

とりあえず、牛肉カレーを注文。「辛いのは大丈夫か?」と言われたので、「辛くないの(不辣)にしてくれ。」というと、「もともと辛いので、それはできない。」という。辛さは、あまり調整できないみたいです。

 

とりあえず待ちます。ふと、横の壁を見てみると、すき家の歴史がずらりと。「1982年、横浜の生麦にて開業」「1999年、ブーム到来、200店舗達成」・・さながら、すき家博物館といったところか。

 

注文してしばらくして、牛肉カレー登場。少し深めの鉢で、見た目ガッツリ感あります。

前の席で男性四人組が注文を取ってます。店内は、接客と厨房、二人で回しているようです。

こういう系のカレーは、久しぶりに食べた気がします。一応、完食しましたが、いかんせん、少し辛すぎて、胃もたれしそうな予感が・・カレーは好物ですが、年のせいか辛いのは苦手になってきました。

勘定は、食べ終わった後、カウンターに行って行います。特に何も言ってないのに精算完了。客数も少ないし、カウンターが中央にあるので、客が何を食ったのか、見ればだいたい分かるみたいです。

 28元(550円)

お昼時で、カウンター席のほうも埋まり始めています。

ちなみに一軒はさんで隣に「吉野家」もありました。昼時なので、出前がひっきりなしに、店の前を行き来しています。

 

深センの「すき家(食其家)」 過去との比較、インフレ、円安の進行を実感

ちなみに、「すき家(食其家)」開店当時(2018年位?)に、科学館イオンの近くにあった深セン1号店(現在、閉店)に行ったとき、チーズ牛丼(芝士牛丼)(中盛)を頼みましたが、そのときは、20元でした。(以下、当時の科学館店の様子です。)

それが今のメニュー表をみると、同じものが28元ということなので、この5年だけでも、かなり値上がりしていることがわかります。しかも同時に円安も進行していて、当時1元=16円位だったのが、今1元=20元弱なので、20元(320円)⇒28元(550円)と、円ベースでみると1.7倍になってしまっているということですね。

深センの「すき家(食其家)」 ロケーション

「すき家(食其家)」は、深センに10店舗ほどありますが、どれも微妙な場所にあって、利用しにくい印象があります。市内から比較的アクセスしやすいのは、以下の店舗でしょうか。

◯水貝店 地下鉄「水貝」駅A出口すぐ(上記で紹介)
◯深圳湾科技生态园店 地下鉄「高新南」駅
◯恒裕·香悦里店・・地下鉄「湾厦」駅
◯缤果空间店 地下鉄「深セン北」駅
◯福强路店  地下鉄「益田」駅すぐ(地下通路沿いにあります)

深センの「すき家(食其家)」 出前にも対応

深センの「すき家(食其家)」は、出前もやっているようです。「美団」などの、出前サイトで、食其家で検索すると、こんな感じで、検索結果がでてくるので、店舗を選びます。(場所によっては、距離的に配達不可。)

店舗を選ぶと、商品がずらずらとできくるので、気に入った商品をクリックして、精算します。

牛肉カレー25.5元。「えっ、店で食べるより安い?」という感じですが、配送費用を加算すると、同じくらいになるのかもしれません。また、初回だけ安いという可能性もあります。(通常、徐々に上がっていく)

牛丼御三家の海外進出について

ちなみに、「すき家」は、中国、東南アジアを中心に、世界各国に200店舗の支店をもっているようで、海外では結構、成功しているようです。

ただ、海外出店は吉野家のほうが早く、吉野家は、国内約1200店にたいし海外約900店で、東南アジア、中国、北米などで多いようです。深センでも、吉野家が10年くらい早く、知名度も「吉野家」のほうが高い気がします。

ちなみに「松屋」は、あまり海外展開は、積極的ではないようです。松屋、いいと思うんだけど、日本に帰ったとき、たまに食べるくらいで、機会がありません。