深圳宝安国際空港 Ⅰ ターミナルビルとフライト情報
深センにも「深圳宝安国際空港」という、国際空港があります。といっても、国際便が少なく、国内路線が中心のローカル空港という印象は否めないところです。
また現在、ゼロコロナは終了しましたが、依然として、日本と中国の間の直行便も少なく、円安の影響もあって、航空運賃も高止まりしています。(2023年4月より、日中間の路線が大幅に増便される模様)
ちなみに、深センからであれば、香港経由で日本に行くほうが、選択肢も多いし、安く移動できるはずです。
というわけで、深圳の空港は、個人的にはあまり利用することはない空港ですが、それでも、仕事で中国国内の他都市に移動する方は、利用する機会もあるのではないかと思います。
また、関係ないですが、深圳空港のターミナルビルは、設計が非常に美しく、一見の価値があります。
以下、「深圳宝安国際空港」について、紹介してみたいと思います。
深圳宝安国際空港 ターミナルビル
深圳宝安国際空港は、1991年末に開港。中国華南地区では一応、香港国際、広州白雲国際空港と並ぶ、三大空港と言われています。
国際路線は貧弱ですが、国内路線は充実していて、中国での利用客は年間4,500万人で第六位、飛行回数は37.5万回とのことです。ただ、これらの数字は、コロナ前のものですので、現在は激減していることは間違いありません。
場所は、深圳の西、宝安区の福永地区にあります。深セン市内からは、だいたい30-40キロほどで、地下鉄も開通し、アクセスも向上しています。
新ターミナルビル 外観
また、特筆すべきなのは、2013年暮れに完成した、新ターミナルビル(新航站楼、或いはT3)でしょう。
地上4階、地下2階、総建築面積45万平方メートル、南北1,128メートル、東西640メートルをほこり、その外観は、巨大な鳥、あるいは十字架のようにもみえます。空港のホームページを見ると、マンタをモチーフにしているとのことです。
また、空港へのアクセスは、空港ターミナルビルの南、地面交通中心(GTC)で一元管理され、陸・海・空すべてのアクセスが、一点に集約されており、非常に機能的で使い勝手が良くなっています。
ターミナルビル内部の様子
次に、新ターミナル(新航站楼)内部に目を移してみると、まずは、その内観に圧倒されます。
広々とした4階出発ロビー(写真)は、採光が素晴らしく、天井が宝石のように七色に輝いていて、まるで宝石箱の中にいるようです。今まで、かなり空港を見てきましたが、こんなにきれいな空港は珍しいと思います。
デザインも斬新で、六角形の穴をあしらった設計は、ウィキペディアによれば「建築はイタリアのマッシミリアーノ・フクサス、構造設計はドイツのKnippers Helbigが担当」ということです。
また、新ターミナルは、レストランやショッピングのテナントも充実しています。出発ロビーの中二階(ターミナル五階)は、飲食コーナーになっていて、各種レストランがあります。
かつての貧弱な空港ビルを知っている人間からすれば、隔世の感を禁じえないところですね。(ただ現在はコロナ禍ということもあり、館内はかなり閑散としているようです。)
深セン空港へのアクセス グーグル地図
深圳宝安国際空港 フライト情報
国内線
国際線はともかくとして、深セン空港の国内線はわりと充実しており、中国全域に就航しています。
4階出発ロビーには、AからHの順番に、チェックインカウンター(值机区)が並んでいます。(Dカウンターが国際線、その他はすべて国内線)
フライト情報については、深セン空港のホームページ内で検索できます。現在、コロナ禍ということもあり、便数はかなり減っているようです。
国内線 搭乗の際の注意
チャックインカウンターで、手続きを済ませあと、4階出発ロビー中ほどにあるゲートに進み、荷物検査などを済ませます。
その後、搭乗ですが、中国の空港では、時間の遅延・変更、搭乗ゲートの変更、がよくあるので注意しておいたほうがいいでしょう。しかも、中国語のアナウンスだけで済ましてしまうこともあるので、変だなと思ったら、早めに、係員に聞いたほうがいいでしょう。
私的な話ですが、以前、北京空港で、ゲートの変更で乗り損ねた時があり、そのときは、空港オフィス(中国国際航空)に行って事情を話したら、同じ日の別便に振り替えてくれて、事なきを得たことがありました。
中国の国内線は基本的には、あまり外国人に対する配慮がないので、こちらで注意をするより他ありません。
国際線
国際線については、マカオ、台湾、東南アジアなどを中心に就航していますが、コロナの影響もあり激減しています。
写真は、コロナ前のフライト情報で、左が国内路線、右が国際路線ですが、現在、ここからさらに減っているので、一日数便程度といったところでしょう。
日本直行便は?
日本への直行便は、依然として少ない状況ですが、2023年4月より、日中間の路線が大幅に増便されるようです。
日本航空は、夏ダイヤが始まる26日から中国路線を現在の約4倍となる週52往復へ大幅に拡充。全日本空輸も増便予定とのことです。まずは、成田・羽田と北京・上海を結ぶ路線が主で、その後、関西などにも、広がる模様です。ちなみに、以下、ジェトロからの抜粋です。(広州、深セン⇔成田、羽田)
ただ、深セン空港からは、もともと日本直行便は少ないので、深センに住んでおられるのであれば、香港空港から帰国したほうが、選択肢も多いし、値段的にも安く移動できるのではないでしょうか。
※ 広州の日本領事館のサイトなどもフライト情報あります。 在広州日本国総領事館
国際線 搭乗
国際線のチェックインカウンター(D)でチェックインを済ませた後は、建物中央の国際線への入口から入場し、その後、荷物検査、出国審査をしてから、搭乗口に向かいます。
到着ロビー(二階)
こちらは、出発ロビーと比べると、随分と素っ気無い感じです。ここから連絡橋通路を介してダイレクトに「地面交通中心」につながっています。
入口付近には、客引きがうろちょろしていますが、無視すればよいでしょう。
深セン空港からのアクセス
深セン空港から、深セン市内、香港マカオ、広州など広東省各地へは、地下鉄、バス、タクシーなどの移動手段があります。これについては、以下のページをご参照ください。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません