深センの「ファミリーマート(全家)」をざっくりとご紹介

2023年5月3日

深センにも「ファミリーマート」「セブンイレブン」など、日本でもおなじみのコンビニ「便利店」(びえんりーでぃえん)が、進出しています。(「ローソン(罗森)」は2022年から)

中に入ると、とにかく、明るく清潔で、内装や間取りも日本のコンビニと変わりなく、一瞬「ここは日本ではないか!!」と錯覚してしまいそうなほどです。

しかも、日本のコンビニ同様、商品棚は徹底的に無駄が省かれ、店員の接客もきっちりとしています。また、最近では、イートインスペースなどの設置も当たり前になってます。

ただ、利用してみると、やはり日本と同じというわけにはいかないようです。

以下、深センのファミリーマート(全家/ちゅえんじぁー)について、簡単に紹介してみたいと思います。

深センの「ファミリーマート(全家)」

パン・サンドイッチ

はじめに、パン類ですが、あまり期待しないほうがいいかもしれません。食パン「超熟」もパッケージは日本風ですが、薄っぺらくて美味しいものではないです(一般的に、中国の食パンは薄いです。)菓子パンもあまり気の利いたものはありません。

パン類は、ガッカリ度高めといえるでしょう。ただ、断っておくと、パンがまずいのはファミマのせいではなく、中国全体がそんな感じなので仕方ないです。

海苔巻なのか?ロールケーキなのか?意味不明なのも・・

同様にして、サンドイッチも残念度、高めです。そもそもメニュー的に微妙というのもあるし、甘かったり、マヨネーズがべっとりと塗りつけてあったりとか、何かが違う感半端ありません。日本のコンビニにある、シャリシャリのレタスとか、そういうのは、物流とかの面でまだ難しいのかもしれません。

おにぎり・お弁当

おにぎりは、サンドイッチに比べると、そこそこ健闘はしていると思います。以下「シーチキンマヨネーズ」ですが、お米は、そこそこには食べられるレベルにまでなってます。ノリもパリパリで、コスパもいいです。(1個4元)

お弁当は、ほぼローカル化してますが、一部、日本で取り扱っているっぽいものもあります。以下「台式麻酱涼麺(台湾式胡麻ダレレーメン)」(日本のレーメンっぽいですが、タレが全然違う)、「日式荞麦凉面」(一応、日本の蕎麦のようですが、油断はできません。)ただ値段は12-14元程度と安いです。

 

レジの脇に、電子レンジがあるので、暖め(加热)ることもできるようです。

肉まん・おでん等

コンビニアイテムとして、欠かせないのが、肉まんやおでんの類でしょう。肉まんは、日本同様、カウンターの上にある保温機に入っていて、しかも、さすが本場だけあって品種が豊富です。値段は、2-3元程度と安いです。

おでん(関東煮)、揚げ物もあります。こちらもローカル化が進んでいるようです。あまり過度な期待をしないほうがいいでしょう。

スイーツ・アイス

大福、プリン等のスイーツも、一応、あります。ただ、コンビニスイーツ天国日本と比べてしまうせいか、かなり見劣りしてしまいますが、まあ仕方ないと思います。日本のコンビニスイーツのあの品揃えは異常です。アイスクリームは、明治のアイスが結構あります。(6-10元程度)ハーゲンダッツもありますが、なぜか中国のハーゲンダッツは、異常に値段が高いです。最近では、ハーゲンダッツ風に作った中国製のアイスもあり、10元程度で、そこそこ食べることができます。

 

また、中国ならではのオリジナル商品もありますが、微妙すぎて食べれないものも多いです。「肉松アイス」「塩卵入りアイス」「黒ビールアイス」など

 

インスタント麺・スナック類

インスタント麺(方便面)、スナック類もあります。そんなにローカルと変わりないです。

ドリンク類

スタバ系のコーヒー飲料をはじめ、品揃えは結構いいです。また「ポカリスウェット(宝矿力水特)」「サントリーウーロン茶(三得利乌龙茶)」「リポビタンD(力保健)」など現地生産の日本商品は、コスパいいです。

酒・たばこ

スコッチ、ワイン、白酒(ばいじゅう)など、酒類は結構、揃っています。

ビールもこの通り。キリンの一番搾り、アサヒスーパードライなど、現地生産品がいろいろあります。値段も日本のものよりずっと安いです。また、チューハイっぽいものもあります。

タバコは、カウンターの後ろにあります。

その他、日用雑貨など

食べ物以外では、スキンケア化粧品の類、文具や薬なども売っています。「無比膏」ムヒ?

雑誌もあります。もちろん、ぜんぶ中国語で、しかも健全な雑誌であるということは言うまでもありません。

クレーンゲームとかも。もはや何でもありですね。

店内の施設

無人レジ(自動支払機)

最近、ファミマにも無人レジが導入されました。しかも、この無人レジですが、使ってみると非常に優れています。

一つは、最初にコードのスキャンをする必要がなく、いきなり商品に当てていけばいいということ。

もう一つは、支払いアプリの選択をしなくてもいいということ(微信でも支付宝でも、どちらのコードを当てても、読み取るようになっている。)

この2つの行程を省略しているために、爆速で支払いを済ますことができます。

飲食スペース

最近、コンビニは、大なり小なり、イートインのコーナーが店内に設置されています。ただ、場所にもよりますが、学生のたまり場と化していて、大声で騒いでいるところもあるので、ちょっとうとおしいです。

コンビニコーヒー

イートインコーナーと同様、徐々に浸透してきているのがコンビニコーヒーです。ラテ(拿铁)、カプチーノ(卡普奇诺)、アイスコーヒー(冰咖啡)など各種揃っています。

その他サービス(ATM、コピー、宅配便、公共料金支払い)

徐々に進化し続ける中国のコンビニですが、それでも日本のコンビニのように、万能ではありません。

まず、ATMやコピー機はありませんし、宅急便(快递/くゎいでぃ)サービスもないし、公共料金等の支払いもできないはずです。

というのも、中国の場合、上記のようなサービスは、わざわざコンビニで済ます必要性がなく、例えば宅配なら、アプリで業者に連絡をとれば、マンションまで荷物を取りに来てもらえるからです。

(一部地域ではあるかもですが、ちょっとわかりません。少なくとも深センでは無いです。  全家Family Mart—店舗検索

レジ袋

レジ袋は、言えば、もらえます。ファミマでは、だいぶ前からエコな素材のものになっています。

出前も

あと、出前サービスは、「美団」「饿了么」両方のサイトでやっています。サイトから「全家便利店」あるいは「全家」で検索すると、付近のファミリーマートがでてくるので、店舗を選びます。30元から配送可能のようです。

「美団」の出前については、以下、参照ください。

中国の出前サイト「美团外卖」 完全ガイド!!

その他、日系のコンビニ

セブンイレブン

ちなみに、日系コンビニとして、ファミマよりも前からあるのが、セブンイレブンです。ただ、セブンの場合、現地化が進みすぎているせいか、日本のコンビニというよりは、ローカルのコンビニという印象で、日本のセブンの面影は、ほとんどありません。

それでも、最近は、イートインスペースができたり、コーヒーの提供も行うようになったり、日本のトレンドを一応はなぞる形にはなっています。ちなみに、セブンイレブンは、中国語では、七十一(チーシーイー)とそのまま読み下すようです。

ローソン(罗森)

ちなみに、2022年、深センにもやっと、ローソン(罗森)ができたようです。ローソンについての詳細は、以下、ご参照ください。

深センに「ローソン(罗森)」がやってきた!!日本のコンビニ御三家、中国華南に揃い踏み