【深圳エリアガイド】福田Ⅱ「華強北」 ~変わりゆく電子街の今

中国でも屈指の電子街として有名な「華強北(ほわちゃんべい)」ですが、コロナ時代は閑散とした感じでしたが、最近(2025年12月)出かけてみると、また、以前のような活気を取り戻していました。
以下、完全復活した?電子街「華強北」の様子について、紹介して見ようと思います。
ちなみに、ウィキペディアによれば、「華強北は、中国広東省深圳市にある重要な電子製品商業地区で、「中国電子第一街」として知られています。改革開放から30年の間に、「1メートルのカウンターから億万長者が現れる」という伝説が絶えず語られてきました。また、この商業地区には偽造品や模倣品の電子製品を販売する小売店が数多く存在することでも有名です。」ということです。テンセント(腾讯)なんかも、この華強北のカウンターから誕生したと聞きます。
「華強北」 変わりゆく電子街の今
華強北歩行街 ~中国人の商魂、ここにあり
まずは、地下鉄「華強路」か「華強北」駅をおります。地上にでると、このような感じで、広々とした道路が広がっています。
ここは「華強北歩行街」として、歩行者専用道路になっています。コロナ時代は、全く活気がありませんでしたが、このところ、以前のにぎわいを取り戻しつつあります。電動バイクや台車をひいた中国人が、ひっきりなしに通り、呼び込みの人間もわらわらいる感じで、いかにも中国人商人のぎらぎらした商魂が垣間見れて、面白いです。まさに中国人の商魂ここにありという感じです。
大通りの両脇には、スマホ関連の店舗が軒を連ねています。ファーウェイ(華為)、OPPO、シャオミ(小米)といった中国産スマホブランドの店が多いです。あと、トレンドとしては、やはりドローン(無人機/うーれんじ)とロボット(機械人/じーちーれん)でしょうか?特に、ドローンの展示場が、目につきました。
これは、ドローンというよりは、空を飛ぶ車でしょうね。
また、この地区は、特に外国人が多く、欧米人、インド人など、世界中から、商売、観光問わず、人が集まってきているようです。国際色も豊かです。
「日本語が話せます」の文字も・・日本人も結構、いるのかな?日本人らしき人は、全然、見かけませんね。
手机维修(携帯修理)、苹果(アップル)、分期付款(分割払い)といった文字が見えます。(動画3.8M)
しかし、残念なこともあります。近年、電動バイクが猛烈な勢いで増えていて、広場が、バイクで占領されてしまったことです。
これは、現在、深センの街でどこでも、見かける風景ですが、ここはとくにひどいです。どうも、中国というのは、広い場所があっても、そのままにしておくのはもったいないと考えるようで、街の景観というのはあまり考えないんだろうなと思います。
歩行者天国というより、バイク天国ですね。
(動画2.8M)
以下、個別に、商場などを見ていきたいと思います。
賽格広場 ~華強北のランドマーク
華強北のランドマークとでもいうべき存在が、この「賽格広場(さいがー・ぐぁんちゃん)」です。
高さ355メートルと、この周辺ではひときわ高いビルで、華強北地区からはどこからでも見えます。
(動画3.5M)
中に入ると、一坪ほどのスペースで、携帯電話やパソコンなどの電子部品を売る、卸売り業者のブースが、無数に並んでおり、さながらアリの巣の中にいるような錯覚になります。
ちなみに、賽格広場ですが、2021年5月、突如、揺れだすという前代未聞の事件を引き起こしたことは、記憶に新しいかもしれません。その後、100日余り封鎖して調査したあと復活したようですが、本当に大丈夫なのか?不安が残るところです。
華強電子世界 ~華強北最大
大通りの西側一帯を占め、1号店、2号店、3号店、LED店の4つの店舗を擁し、存在感がひときわ大きいです。(総営業面積は約12万平方メートル)
全部、見て回るのは、無理でしょうが、適当にぶらぶら見て歩いているだけでも、面白いと思います。
(動画3.6M)
電子ビル ~華強北の歴史の証人
賽格広場の裏手にひっそりと立っている電子ビル(电子大厦,1981年1月着工、翌年8月完成)は、当時は、深圳経済特区初の高層ビルであり、街のランドマークであったということです。初期の華強北は、この電子ビルを中心に徐々に発展し、深圳の電子産業と商業の発展を牽引したようです。現在の深センの電子産業の発展は、ここから始まっているといっても過言ではないといえるかもしれません。
(動画1.7M)
曼哈食品交易広場 ~お菓子横丁
華強北は結構、奥が深く、電子街という側面にとどまりません。表通りから裏手に行くと、思いがけない光景に出くわすかもしれません。
この「曼哈食品交易広場」なんかもそんな場所で、あたり一面、お菓子やお土産の類が陳列されていて、お菓子横丁とでもいうべき観を呈しています。陳列や色彩に圧倒されます。(動画7.4M)
世紀汇広場 ~中庭に鳩がいる
その他、おもしろスポットとしては、世紀汇広場という商場の2階中庭があって、そこに、鳩がいる広場があります。毎日、午後3-8時に、鳩が放たれるようですが、(どうやって回収するのかは不明)。中国では日本ほど日常的に鳩は見かけないので、貴重といえます。
場所は、1号線、華強路駅から少し西に行ったところ、深南大通りの北側に面したビルの中の中庭にあります。(動画2.5M)
華強北博物館 ~携帯電話専門のユニークな博物館
華強北博物館は、手机(携帯電話)の歴史を振り返る、ユニークな博物館です。華強北と密接な関係のある貴重な史料や遺物を厳選して所蔵しているとのことです。自分も最近まで存在を知りませんでしたが、時間があればいって見ようと思います。
場所は、歩行街と振華路の交差点、南東角のビル。営業時間:火曜~日曜 10:00~18:00(最終入場 17:30)。月曜・祝日は休館日。入館は無料ですが、予約が必要のようです。
茂業百貨 ~昔ながらの老舗百貨店
華強北は電気街であると同時に商業地区でもあります。その中心が、茂業百貨(まおいえ・ばいふぉー)です。
茂業百貨は、1996年年開業の深センの老舗百貨店ですが、外装を一新して、少し垢抜けた感があります。ここ華強北以外にも、東門と后海、さらには全国に40店舗以上、店舗があるようです。
といっても、まあ中身は普通の百貨店という感じです。やはり中国も、次から次へと、最新型の商場(ショッピングモール)ができますので、こういう百貨店ビジネスは、古さが否めない状況といえるでしょう。
地下街「乐淘里」
華強北ですが、地下鉄の新路線開通にともなって、地下街もかなり広がりました。
以下「乐淘里」という地下街は、華強北を南北に貫く「華強北歩行街」に沿うようにできています。ユニクロ(優衣庫/よういーく)も入っています。
えび餃子の店(喜家徳)、ガラスばりの中で調理。過橋米線(雲南米線)の店、戦国武将の家紋を思わせるようなロゴは、雲南の「雲(云)」をかたどったもの。「味千ラーメン」、存在感は薄くなりましたが、しぶとく営業を続けてます。
振兴路 ~食街
茂業百貨の北側、華強北を東西に貫く、振兴路(じぇんしんるー)は、「食街」としても知られ、深セン十大食街の一つとも言われています。
東の燕南路から西の華富路まで、約一キロにわたって、いろんなジャンルのレストランが立ち並んでいます。
ただ、はっきりとした街という感じではなく、言われてみればレストラン多いかも程度かもしれません。
上海宾馆 ~歴史的建造物
上海宾馆(上海ホテル)は、華強北の西の外れにある建物で、開業は1985年と、深センの中ではかなり古くから存在する建物です。規模こそ小さいものの、かつては、上海ホテルまでが深セン市内で、ここから先が深セン市外といわれていた時代もあったようです。
「我在上海宾馆等你(上海ホテルで待っています)」「下一站暴富(次の駅は一攫千金)」などの文字が見えますが、ここは、写真スポットにもなっているようです。
華強北 ロケーション
1号線「華強路」駅、2号線・3号線・7号線「華強北」駅下車すぐ

あとがき
以上、華強北ですが、コロナ時代は閑散としていましたが、最近、以前のような熱気が戻ってきた感じがあります。
ガジェット好きの人は言わずもがなですが、そういうのに興味がない人でも、中国らしさ満載の街なので、十分に楽しめる街だと思います。
何が飛び出してくるかわからない面白さがあるので、裏手に入って、いろいろ探索すると、いろいろ発見はあると思います。





















































ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません