深圳から香港へ「高鉄(がおてぃえ)」で移動する(福田⇒西九龍)

2023年4月27日

香港へ行く場合、通常は、地下鉄(MTR)かバスで移動すると思いますが、「高鉄」(がおてぃえ)を使って、移動することもできますので、以下、紹介してみたいと思います。

深圳から香港へ「高鉄」で移動する(福田⇒西九龍)

深センから香港へ「高鉄」を使って行く場合、以下のような流れとなります。

1「鉄路12306」で乗車券の購入
2 駅に入る
3 搭乗ゲート前に集合
4 列車に搭乗。
5 列車で移動(福田⇒西九龍)
6 「西九龍」駅到着
7 中国出境
8 香港入境

それでは、以下、具体的に、見ていきます。

1 「鉄路12306」で乗車券の購入

まず、事前に「鉄路12306」アプリで、乗車券を購入します。方法については、以下のページを参照ください。

中国の鉄道チケットを購入する方法~「鉄路12306」の注册から購入まで

ちなみに、紙のチケットだと、以下のような感じになります。古いですが、電子化しても基本的な情報は、変わらないと思いますので、参照ください。

福田駅⇒香港西九龍駅  G5825(列車番号、Gはgaotieの頭文字)

2018年12月19日 15;20発  02車11F号 二等席 68元

下に、自分の携帯番号と氏名がプリントされます。何か変な感じですが、実名制なので、仕方ありません。

座席の種類は、三種類(二等、一等、商務)とあり、値段は二等<一等<商務の順番で高くなります。

ちなみに、広東省の各駅から西九龍駅までの値段と所要時間は以下の通りです。(2023年3月、1元=19.5円程度)

福田駅~西九龍駅・・・・68元(二等)109元(一等)204元(商務)、14分
深セン北駅~西九龍駅・・75元(二等)109元(一等)226元(商務)、23分
虎門駅~西九龍駅・・・・178元(二等)268元(一等)373元(商務)、33分
広州南駅~西九龍駅・・・210元(二等)323元(一等)452元(商務)、48分

2 駅に入る

チケットの購入ができたら、当日、高鉄のある「福田火車駅」(地下鉄「会展中心」駅などから徒歩5-10分)に行き、高鉄の乗り場(さらに地下)へ移動します。

チケットの電子化が進み、切符の受け取りは必要ないので、直接、駅の中に入って構いません。

構内に入って、待合室(侯車室)の表示のある方向へ進んでいくと、途中、荷物検査などがあります。そこが終わると、その先に自動ゲートがあって、パスポートの顔写真のページをガラス面にのせて、正面の顔認証とあわせてOKであれば、ゲートが開くはずです。

3 搭乗ゲート前に集合

「検票口」の前で、しばらく待機します。この駅は、いくつか検票口があるので、番号を間違えないように。

ちなみに、中国の鉄道駅では、日本の駅のように、チケットを買ったからといって、勝手にプラットフォームまで行くことができません。まずはゲート前で、皆といっしょに待機して、その後、時間が来たら、一斉に、ホームまで移動する形となります。

要は、飛行機に搭乗と同じと考えればいいです。

4 列車に搭乗

その後、ゲートが開くと、皆と一緒にプラットフォームに移動を開始します。

エスカレーターを降りていくと、プラットホーム(月台)があって、列車がすでに停車しているので、自分の席がある車両に入ります。

 

5 列車で移動(福田⇒西九龍)

席は全席指定で、二等の場合、三列席(ABC)と二列席(EF)の横5列となります。

出発前「席を変わってくれないか?」といって席のトレードを申し出てくる人がありますが、中国ではよくあることなので、適当に対応するといいでしょう。

高鉄の座席は、二等でも間取りがゆったりしており、前後の間隔にゆとりもあって、足を十分に伸ばせるようになっています。

しばらくすると、何の前触れもなく、列車は動き出します。地下なので、動いているのか動いていないのかも、判然としないくらいです。途中も、ほとんどトンネルなので、外の風景は全く見ることができません。

6 西九龍 到着

14分後、香港西九龍駅に到着。居眠りをする時間もありません。

他の乗客とともに、事務的に移動開始します。

アライバル(抵港)」の表示の方向へ。

 

7 中国出境

さて、ここからは、出入境(中国出境⇒香港入境)の手続きに入ります。

まず、中国大陸側の出境ポイントがありますが、(このあたりで、健康申告をさせられるはずです。コードを読み取って、必要なことを入力すればOKです。)

審査は、外国人用の有人窓口で行います。パスポートを提出すればOKです。

ちなみに、西九龍イミグレの出入境は「一地両検システム」を採用しており、西九龍駅で、出入境、両方できるようになっています。

これだと、乗客は、中国大陸と香港の境界で、列車から降りる必要がなく、ダイレクトに香港まで来れるというメリットがあります。その反面、香港の中心部に、中国側の出境ゲートがあるという矛盾した状態になることから、一時期、問題になっていましたが、結局は、スムーズな出入境のほうが優先されたようです。

8 香港入境

次に、香港入境ですが、これも通常の入境と同様、入境カードに必要事項を書き込んで提出します。

最後に、チケット検査ゲートを通過して、香港に入境。

 

 

以上です。

「高速鉄道」での移動方法も兼ねて説明してみましたが、香港へ行くだけであれば、地下鉄やバスで十分と思います。ただ、福田駅、深セン北駅に近い人にとっては、香港に来るのが、かなり便利になったのではないでしょうか。

以下は、西九龍駅内部の様子、香港から各地への出発ロビー。