【深圳エリアガイド】福田Ⅰ(福田中心区)・・・躍動する深センの心臓部

2023年5月10日

中国というのは、大きいことはいいことだという風潮があり、道もビルもやたらでかいですが、深センの福田中心区(福田CBD)は、まさに、それを地で行くような街です。

福田中心区といえば、あの左右対称の整然とした町並みが印象的ですが、そもそも、深セン市政府が企画した人工的な街らしく、1985年に深圳特区の全体計画を作成した時、国内外の専門家によって、何度も計画案が提出されたそうです。

その後、数十年の発展を経て、この一帯は大量のビルが林立する、押しも押されぬ、ビジネスの一大拠点となっています。

以下、福田中心区の見どころについて、簡単に紹介してみたいと思います。

福田中心区・・・躍動する深センの心臓部

深圳市市民中心

福田中心区の中心に位置するのが、深セン市民センター(深圳市民中心)です。

要するに、深センの市役所ですが、その圧倒的なスケールと奇抜すぎるデザインは、一度見たら忘れられないほどインパクトあります。

このデザインは、深センを改革開放の波の中で飛び続ける「大きな鳥(大鵬)」に見立て、翼を広げ、今まさに羽ばたかんとするイメージを象徴的に表しているということです。なるほど、言われてみれば、そう見えなくもありません。

また、見かけだけではなく、深セン市は、テンセント、ファーウェイなど巨大企業がひしめいているので、税収も巨額です。

市民センターは、日本人にとっては、普段あまり行く場所ではないですが、就労ビザを申請したりする場所として、多少馴染みはあるかもしれません。

また夜になると、市民中心の近くでは、広場に人が集まってダンスに興じる姿もみることができます。

場所:地下鉄「市民中心」駅下車すぐ

平安金融中心  深センのランドマーク

林立する摩天楼軍のなかで、ひときわ目を引くのが、この平安金融センター(平安金融中心)ではないかと思います。

平安銀行、平安保険などを擁する平安グループの中核となるビルで、高さ592メートルは、中国で2位、世界でも4位を誇ります。とにかく、鉛筆みたいに鋭く尖っていて、これでよく立っていられなあと思わずにはいられない、そんな感じのビルです。建設当時は、中国一を目指していたらしいですが、航空管制の影響もあり、この高さになったという話もあります。

場所:地下鉄「購物公園」駅下車

福田駅と巨大な地下空間

福田中心区の地下には、1号線から4号線、11号線の計5本の地下鉄が走っていますが、その真中に、火車駅「福田駅」があります。

福田駅は高速鉄道専用の駅で、ここから中国各地と香港を結んでいます。ちなみに、香港の西九龍までは、所要時間14分です。高鉄の利用方法等については、以下のページをご参照ください。

深圳から広州までの移動方法 「福田⇒広州南」高鉄ルート

ちなみに、この福田駅を中心とする地下空間は巨大で、地下3層構造でサッカー場21面分にも相当するようで、いったい何のために、こんなに広い地下空間を作ったのか不思議になるほどです。いざというときは核シェルターとしても利用できそうなほどです。

場所:地下鉄「福田」駅、「会展中心」駅など下車

リンクシティ(連城新天地)

巨大な地下街の南側、地下鉄の「会展中心」駅すぐのところに、リンクシティ(連城新天地)という、グルメ街があります。

比較的新しいレストラン街で、中華からエスニック、日式まで、カジュアルで、割りと気の利いたテナントが多いのが特徴です。平日の昼や夕方は付近のオフィスのサラリーマンを中心に、賑わいをみせています。

ちなみに、ココイチや吉野家もあります。(「丸亀製麺」はなくなりました)

場所:地下鉄「会展中心」駅下車すぐ

深セン福田の地下街「リンクシティ」~ココイチから中華、エスニックまで何でもあり

深セン証券取引所

市民中心の西方に、低層がでっぱった、なんともいえない奇抜な形をしたビルがありますが、それが深セン証券取引所(深交所)です。

中国の2大証券取引所の一つで(もう一つは上海)、もともとは大劇院にありましたが、近年、こちらに引っ越ししました。

深セン証券取引所は、現在、時価総額は20兆元(320兆円)を超え、世界の証券取引所としては、NY、ナスダック、東京、香港、上海に次ぐ、第6位の規模となっています。

場所:地下鉄「福田」駅下車

深圳書城  世界一の面積を誇る

深圳書城は、羅湖、福田、南山の3つありますが、なかでも、この福田少年宮にある、深セン書城中心城店の圧倒的なスケールは特筆に値します。

とにかくでかいの一言で、経営面積4.2万平方メートルは、世界で一番大きい書店なのだそうです。また、広いばかりでなかく、設計も優れていて、地下三層に広がる空間設計は、「黒川紀章建築設計事務所」によるものらしです。道理で、日本人的にも馴染みがよく、モダンな感じがします。

ちなみに、この巨大書店の隣には、図書館もあり、こちらも巨大です。日本人にとっては、あまり馴染みありませんが、本が好きな中国人の憩いの空間となっているようです。

場所:地下鉄「少年宮」駅下車すぐ

深センの巨大書店「深圳書城中心城」に行ってきました。

莲花山  市民の憩いの場

蓮花山公園(りぇんほぁしゃん・ごんゆぇん)は、深圳市中心区の最北端に位置する山です。

山と言っても丘程度の高さで、ものの10分もあれば登れてしまうくらいの高さです。園内は、芝生で凧揚げをして楽しんだり、休日ともなると、大勢の市民で賑わいをみせています。

また、山頂の公園には、深センの生みの親とも言える鄧小平のブロンズ像が立っていますが、ここからの福田中心区の眺めは圧巻です。特に、ライトショー(灯光秀)は、中国の夜を彩る風物詩として、親しまれています。(現在、コロナ下ということで、まだ、ショーは復活していないようです。)

場所:地下鉄「少年宮」「蓮花村」駅下車

「蓮花山」に登ってきました ~山頂から深セン市内を一望、鄧小平像も

 

ココパーク(COCOpark) 都心のオアシス

COCO Park」は、福田中心区の中心に位置する、まさに都会の中のオアシスといった感じのショッピングモールです。

「Park」と銘打っているだけあって、何かテーマパークにさまよい込んだかのような印象があり、中国の駅チカにありがちな金太郎飴状態のショッピングモールとは、少し違う雰囲気があります。(といっても入っているテナントは、それほど違いはないですが・・・)

飲食、ショッピング、レジャー、娯楽など、一通り、何でもそろっているので、ここにいれば、半日くらいは時間をつぶせそうです。そのためか、休日ともなると、中国人の家族連れでいっぱいになります。

ちなみに、以前、ここにイオンがありましたが撤退してしまい、日本人的には、残念なところです。

場所:地下鉄「購物公園」駅下車すぐ

深圳会展中心

福田中心区の南端に位置するのが「深圳会展中心」(深センコンベンションセンター)という幕張メッセのような感じの展示会場です。名前の通り「会議」と「展示」両方の機能を兼ね備え、22万平方メートルの巨大な空間に、8つの展示館、25の会議ホール、3つの飲食エリアを有しています。

年中、何がしかの催しものが開かれているので、興味がある催しがあれば行ってみるのも、いいかもしれません。

深圳会展中心

場所:地下鉄「会展中心」駅下車すぐ

深圳上城(アッパーヒルズ)

福田中心区の北東に位置する「深圳上城(深センアッパーヒルズ)」は、近年、新しく開発された地区で、今後、発展していく可能性を秘めた地区です。

ユニクロなども入っているショッピング・モールがあり、無印良品が運営する「MUJIホテル」(写真)も隣接しています。

場所:地下鉄「冬瓜岭」駅下車(少し距離あり)

深センの「無印良品」と「MUJI HOTEL」について

福田中心区 地図

上で紹介した、スポットです。だいたいの位置ですが、ご参照ください。

詳細は、以下、百度の地図で、ご確認ください。

https://j.map.baidu.com/d4/enCJ