中国のシェアサイクル「美团单车」~登録方法、乗り方
最近、シェアサイクルに、再び、乗り始めています。
中国の「シェアサイクル(共享单车/ごんしゃんだんちゃー)」ですが、路上でいつでもどこでも利用できるので、ちょっとした場所に移動するときに非常に便利です。中国は、基本マンションぐらしで、自分の自転車を持つことが難しいので、こういうサービスは有り難いです。
ちなみに、2017年サービス開始当初、シェアサイクルは一大ブームを巻き起こしていましたが、その後、放置自転車多発で、ゴミになってオワコン化してしまったという経緯があります。ただ、その後、ルールが見直され、現在は秩序だった運営がされているようです。
以下、出前サービス大手の「美团(めいとぁん)」が運営している「美团单车(めいとぁんだんちぇー)」というシェアサイクルの利用方法について、ご紹介していきたいと思います。以下の順番で、説明していきます。
シェアサイクル「美团单车」 登録方法
1 インストールする
2 登録する
3 認証する
4 認証完了
シェアサイクル「美团单车」 乗り方
1 アプリを起動して、鍵を開ける
2 運転を開始する
3 運転を終了する
4 支払いをする
あとがき
「美団单车」以外のシェアサイクル
シェアサイクル「美团单车」 登録方法
1 インストールする
まず、アプリストアから、「美团」のアプリをインストール(安装)します。
ダウンロードが終わりインストールがすむと、「打开」をクリックします。
2 登録する
次にアカウントを作ります。まずは、以下の文章の「同意」をクリック。(現在位置の確認、携帯カメラの使用など、必要な権限を付与する為の確認です。)
「クイックオープン位置?(快速开启定位)」をクリック
「デバイスの位置情報の取得(获取设备的定位信息)」で、「使用中のみ許可(仅在使用中允许)」をクリック。
こんな感じで、いろいろなサービスがでてくると思いますが、その中から自転車のアイコン「骑车」をクリックします。
初めて、アプリを使う場合、以下のような画面になります。電話番号を入力して「今すぐログイン(立即登录)」をクリックすると、確認コード(验证码)が送られてくるので、数字を入力します。
これで、ログイン(立即登录)は完了です。
3 認証する
次に、認証に入ります。ここが最大の山場といえるかもしれません。外国人なので、下の方に有る「香港、マカオ、台湾と外国籍証明書のエントリー(港澳台,外籍证件认证入口)」をクリックします。
「有人証明書審査(人工证件审核)」に入ります。「証明書の類型(证件类型)」で「外国パスポート(外国护照)」を選択して、「確認(确认)」をクリックします。
次に、写真のアップロードをします。パスポートの写真のあるページだけでいいようです。既にある人は「アルバム(相册)」からアップしてもいいし、写真がない人は新たに「写真撮影(拍照/ぱいじゃお)」も可能です。ここでは、写真撮影を選択します。
「システム上の写真とテキストを読み取り(读写设备上的照片和文件)」で、「使用中のみ許可(仅在使用中允许)」をクリック。
これで、写真を読み込むと、システムが自動的に、姓名、パスポート番号(证件号码)などの項目を、勝手に入力してくれます。ただし、読み取りが間違っていて、「Z」を「2」と誤認識したりすることもあるようですので、その場合は、自分で手動で修正します。
このあたりの作業は、個人情報の面で、どうしても不安のある人は、諦めるしかないでしょう。そのあたりは、個人の考え方次第となります。
入力がOKであれば「プロトコルに同意して認証(同意协议并认证)」をクリックします。
すると「レビューが送信されました(已提交审核)」となります。
あとは一営業中に審査があるので、ショートメール(短信)を確認します。
4 認証完了
ショートメール(短信)で、認証完了のメールを受け取ります(翌日、来ました)。これで、自転車に乗れる状態にはなりました。ちなみに、尾号(うぇいはお)は、後ろ何桁の数字のことです。(携帯の後ろ○桁(手机尾号)、パスポート番号の後ろ○桁(证件尾号))
シェアサイクル「美团单车」 乗り方
では次に、実際に路上でシェアサイクルを利用してみます。(以下、場所は、深セン羅湖国貿駅近辺です。)
シェアサイクルの自転車は、街中であればどこにでも停まってますので、見つけるのは容易だと思います。白い枠の中に、駐輪してあるものの中から選べばいいでしょう。
1 アプリを起動して、鍵を開ける
美团のアプリを起動して、自転車のアイコン「骑车」をクリックして、「シェアサイクル」のページを開き、下の「扫码用车(スキャンして自転車に乗る)」をクリックします。
すると、このような、スキャン(扫一扫/さおいーさお)の画面に移行します。
自転車の車体についているQRコードをスキャンすると、システムが自動的に作動して、カチャッという音がして鍵が開きます。たまに、コードが汚れていて、コードが読み取れないようなときは、車両番号を入力して鍵を開ける方法(输入车辆编号)もあります。番号は、自転車の後輪付近に書いてあります。
あと、暗いところとかでも操作できるように、「懐中電灯をつける(打开手电灯)」こともできます。結構、芸が細かいです。
2 運転を開始する
鍵が開くと、アプリ上の時刻が動き始めます。走行時間が、刻一刻と表示されるので、自分が乗った時間を確認することができます。また自分の現在位置を、地図上で確認できます。自転車は、乗ってみて違和感を感じたら(パンク、ブレーキが甘い等)すぐに交換しても構いません。1分以内に停止すれば、費用はかかりません。
また、特に問題なさそうだとしても、どういう不具合がひそんでいるかわかりませんので、あまり、速度は出さないほうがいいでしょう。
自転車にはかごがついているので、一応、モノを乗せることはできますが、小さいし安定感はないです。
3 運転を終了する
自転車を乗るのをやめ、駐輪するときは、駐輪ゾーン(P点(停车点))に、駐輪します。アプリ上で、Pのマークがしてあるところですが、街中いたるところにあるので、それほど気にする必要はないでしょう。
その後、アプリ上で「自転車を返却(还车)」をクリックしたら、システムが自動的に施錠をします。(これを忘れると、スマホ上では、走行し続けていることになり、お金が、勝手に引き落とされ続けます。)
すると、アプリが、間違いなく「停車位置に達している(你已经达停车点(P点))」と教えてくれますので「 自転車の返却を確認する(确认还车)」をクリックします。
4 支払いをする
あとは、支払いをするだけです。料金は、初乗り1.5元(30分未満)、その後、30分ごとに1.5元ずつ加算されるようです。以前より、値段は上がっているようですが、ただ、そんなに長く乗ることはないと思うので、お金をのことは気にせず乗れるでしょう。
また、前述しましたが、一分以内に返却する場合、0元です。これは、乗ったときに、自転車に不具合があった場合、すぐにキャンセルできるようにという配慮と思われます。
あと、30日有効の乗り放題カード(单车30天畅骑卡)もあるようで、頻繁に使うようであれば、買ってみてもいいでしょう。
ちなみに、今回は、21分乗って、1.5元。
支払いの手段は、ウィーチャットペイ、アリペイ、デジタル人民元などから、選択できるようになってます。毎回、いちいち支払いをするのが面倒な人は「自動引き落とし(自动扣款)」も申請できるようです。
さいごに、乗り心地などを評価をしておきます。何か、問題があれば、書き込むこともできるようです。
あとがき
何回か乗ってみましたが、今のところ、大きな問題には遭遇はしておらず、割りと快適に乗れています。以前より、自転車の管理状態がよくなっていると感じます。
以前、このサービスが流行り始めて、ブームに陰りが見え始めたとき(2018年頃?)は、ペダルが片方ないとか、パンクしてるとかも多く、ひどいのにいたっては、チェーンが外れているとか(そもそも乗れない)、ブレーキがききにくいとか(命に関わる)、鍵をかけて私物化されていたり(どろぼうだ!)、そんな地雷自転車がごろごろしてましたが、今は、利用している中国人が少ないせいか、割りとまともな自転車が多い感じです。
以下、当時の様子ですが、こういう放置自転車の山があちこちででき、街が巨大なゴミ箱と化して、オワコン化してました。
あと、以前に比べて、システムも改善されました。自転車の鍵は、以前はコードをスキャンすると、パスワード(解锁码)がでてきて、それをいちいち入力して手動で開閉していたので面倒でしたが、今はスマホと完全に連動していて、自動的に開閉してくれるので、以前より、システムがシンプルになって使い勝手がよくなっていると思います。
あと、決済についても、「美団」のシステムと連動しているので、保証金(押金)を入金する必要もなくなりました。
「美团单车」以外のシェアサイクル
ちなみに、上記の「美团单车」以外にも、滴滴(でぃでぃ)が運営している「青桔骑行(青みかん?サイクル)」や、アリババ出資の「哈罗单车(ハローバイク)」など、各社が、シェアサイクル事業を行っています。
「美团」が黄色、「青桔」が薄い緑、「哈罗」が水色みたいに車体が色分けしてあり、わかりやすいです。深セン市内では、黄色の「美団单车」が一番、多いようです。
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