深センに「ローソン(罗森)」がやってきた!!日本のコンビニ御三家、中国華南に揃い踏み

2023年5月3日

今更ですが、先日、東門に寄ったところ、「ローソン(罗森)」を発見してしまいました。

どうも、昨年3月ごろに、深セン市内に進出していたようで、羅湖、福田、南山、宝安などで、もうかなりの店舗を展開しているようです。(2023年2月現在、55店舗)

コロナ禍だったので、全然気が付きませんでしたが、そういえば、SNSとかで誰かが発信していたなあと、今になって思い出しましたが、ちょっとうかつでした。

以下、店舗内の様子について、ちょっと共有してみたいと思います。

深センに「ローソン(罗森)」ができていたので入ってみた

店(東門百貨広場店)の場所は、東門の深南大道に面した大きなビルの一階。深南大道とは反対側の「東門町」という屋台街がある前の通りです。学生が数人、店の前でたむろってます。

店内は、確かにローソンには違いないですが、商品構成は、やはり中華コンビニという雰囲気。日本の商品は、ポツポツとはあるものの、かなりローカライズされてます。まあ、そのあたりは「ファミリーマート(全家)」の例もあるので、あまり、期待はしてないですが。また、面積も小さめで、イートインのスペースとかはないようでした。

以下、商品について、簡単に見ていきます。(1元=20円弱(2023年2月))

サンドイッチ(三明治)おにぎり、弁当

まずは、サンドイッチ(三明治)から。ぱっと見ですが、レタスにシャリシャリ感あって、ちょっと試してみる価値はありそうです。抹茶サンド(抹茶奶冻三明治)10.9元、なんかもあるんですね。

その下が、おにぎり(三角饭团)巻きずし、弁当の類です。おにぎりの米は、割りとちゃんとしてます。「東北米」使用とありますが、日本の東北だろうか?値段は、4.5~5元ほど。ちなみに、購入するとき「暖めますか?(加热吗?)」と聞かれますので、適当に答えましょう。

商品棚とレジの間を、忙しそうに往復している店員さん。ローソンの制服って、日本と同じかな。

アイス類

「ピノ」と「雪見だいふく」発見。しかし、ピノ18.9元(360円)って、ちょっと高すぎないか?

その横にある、ハーゲンダッツ(哈根达斯)は更にすごく、ミニカップ(81g)でも、39元(750円)。

もはや気軽に食べるレベルではないですね。前から思いますが、中国のハーゲンダッツは、意味不明に高いです。

「恐るべし。ハーゲンダッツ。」

飲料

サントリーウーロン茶(三得利烏龍茶)5.5元、ポカリスウェット(宝矿力水特)6.5元など、あります。

スナック類

カルビーのポテトチップ(薯片)8.9元、じゃがりこ(土豆棒)15.5元など、カルビー(卡尔比)の商品は、わりと置いてます。

カウンター

店長推薦、エッグタルト6個10元、激安!!ただし、期間限定(2月14日~20日)とのこと。まあ普段でも、1個3元ということなので、エッグタルト(蛋挞/だんたー)、相変わらず安いです。

串、おでん類、と続いて、その向こうには、肉まん類もあります。おでんは、「辛い(辣)」「辛くない(不辣)」を選択できます。あと「罗森食堂」と称して、麺類の販売も行っているようです。なんでもありです。

日用雑貨

そんなに多くはないですが、食品以外の日用雑貨も、洗剤(洗衣粉)、紙コップ(纸杯)、歯磨き粉(牙膏)、化粧品、傘、靴下、電池など、一通り、揃っています。

支払い

自動支払機(自动收银机)で、自分で支払ってもよし。「店長推薦、ローソン珈琲(10元4件)」激安。コーヒーもやってるようです。

試しに、ちょっとだけ、買ってみました。

「日式」クリームパン(日式奶油面包)7.8元,

おにぎり(三文鱼色拉酱三角饭团)4.9元、

合計12.7元(250円)

「日式」クリームパン、袋がパンパンに膨らんでます。これだと、パンがぺちゃんこになって、クリームがはみ出さないので、いいですね。「日式」とあるので、買ってみたんですが、たしかに、日本のクリームパンに近い食感でした。おにぎりの米もまあ、悪くない感じでした。

「ローソン(罗森)」 出前もやってる

「もう少し、家に近いところにあればなあ。」って思ってたら、出前がありました。「美団」「饿了么」両方のサイトでやってました。

1 「美団」のサイトから「罗森便利店」「LAWSON」で検索すると、付近のローソンがでてくるので、店舗を選びます。

2 「東門百貨広場店」のページ。商品がずらずらとでてくるので、気に入ったものを選択します。商品は、店に並んでいるものに比べると、少ないですが、ジャンル的には、一通り揃っているという印象です。
 

3 「ローソンツナサラダおにぎり(黒胡椒風味)」のページ。「选规格」から、暖める、暖めないを選択後、数量を確定して、購入ボタン(加入购物车)します。

同様にして、他の商品もカートに入れていき、通常の出前と同じように精算します。20元から配達可能のようです。

出前サイト「美団」については、以下、ご参照ください。

中国の出前サイト「美团外卖」 完全ガイド!!

日本のコンビニとの違い

以上、ローソン(罗森)について、簡単に紹介してみました。

ただ、日本のコンビニといっても名前だけで、ローカル化しているので、あまり期待すると、がっかりすること間違いなしです。特に、おにぎりとか、弁当、サラダ、あとスイーツ類。

また、イオンとかもそうですが、最初は、日本の商品がそろっていても、時間がたつにつれて、商品構成がどんどんローカル化していくのが一般的です。

あと、コピー機とか、ATMとかは無いですし、日本のコンビニみたいな利便性は、求められないと思います。というか、中国では、コンビニにそこまでは期待してないというか。。。そのあたり、日本のコンビニは、何でもありすぎて異常です。

あと、日本でもそうですが、やはり、スーパーで買うよりは割高になるのは、仕方ないでしょう。

日本のコンビニ御三家、中国華南に(やっと)揃い踏み

これで、深センにも、セブン-イレブン(7-11)、ファミリーマート(全家)、ローソン(罗森)という、日本のコンビニ御三家が、中国華南地区に「やっと(终于)」揃い踏みという形になりました。

ちなみに、現在、深セン市内の店舗数は、セブン269店、ファミマ118店、ローソン55店(深セン生活ネット)ということで、やはり、進出が早いものが優勢になってます。(「セブン」が10年以上前から、「ファミマ」は5年位前から)

 

ただ、中国全体で見ると、様相は異なり、ローソンは5,000店舗超と、ファミマとセブン(2902店と2893店)を大きく上回っているようです。(中国チェーンストア・フランチャイズ協会「2021年中国コンビニTOP100 」リスト)

ちなみに、ローソン(罗森)は1996 年に中国市場に参入し、上海に 1 号店をオープン。それ以来、出店範囲は江蘇省、浙江省、上海に限定されており、2017 年になってようやく全国への展開が加速したとのことです。どうりで、広東省では、ほとんど見なかったわけです。

このあたり、中国はあまりにも広大なので、いきなり全国展開するよりも、一つの地域に的を絞ったほうが効率的なのかもしれません。

 

ちなみに、深センのファミマ(全家)については、以下のページを参照のこと。

深センの「ファミリーマート(全家)」をざっくりとご紹介