中国のウォルマート(沃尔玛)について

先日、久々に、ウォルマート沃尔玛/うぉーあるまー)に行ってきました。

以前は、近所にあって、毎日のごとく利用していましたが、その店が撤退してからは、すっかり足が遠のいています。まあ別に、積極的に買いたいものがあるようなスーパー(超市)ではないのですが、日用品をちょこちょこ補充するのには、便利な存在です。

ちなみに、ウォルマートは、中国のスーパー(超市(ちゃおし))の中では、安いほうだと思います。もしかすると、天虹など、中国のスーパーよりも安いかもしれません。価格的には、オーレ  > イオン > ウォルマートという順番でしょうか。

以下、中国のウォルマートの様子について、紹介してみたいと思います。(一部、以前の写真も混じってます。)

中国のウォルマート(沃尔玛)

今回、行ったのは、地下鉄の「園林(ゆぇんりん)」駅A出口から北に5分ほどの店舗(红岭店)。通り挟んで、建設中の背の高いビルが目印。このあたりは、検察とか国税とか、結構、お硬い感じの役所が立ち並んでいるエリアです。

 

店の門のまん前に車や自転車が駐車してあったりと、雑然とした感じが、いかにも中国のウォルマートですね。とりあえず、右側にスロープがあったので、先に二階に上がります。こちらは、カートごと移動するという、アメリカンなスタイル。

 

ちなみに、カートは、いろいろなタイプがあって、時々、小さな子供をのせて移動している横着なのもいます。

二階

二階は、日用品コーナー。生活に関するありとあらゆるものが揃います。

ウォルマートはどこもそうですが、とにかくばかでかくて、店というよりは、倉庫みたいな感じです。しかも、レイアウトも大雑把でそっけないし、床もタイルばり。最近、中国のスーパーがやたら、きれいになっているので、余計に殺風景に感じます。

ただ最近は、コーナーごとに、大きな、タイトルをつけたり、値段をバカでかく表示したりと、それなりにメリハリをつけているような感じがします。動画(2.9M)

中国の制服も売ってます。中国の制服は、ジャージです。

平日の昼だからか、人影もまばらです。さすがに、このあたりまでは、香港人も来ないかな。自分がいつも行く国貿のスーパーは、香港人で満員電車のようになっているので、逆に、新鮮な感じがします。

 

まっかっか下着。さすがに、これは、はきたくないな。動画(1.9M)

ミニ書店

おもちゃ売り場の隣に、ウォルマート図書館?も。休日になると、子供が座り読みしてたりします。

一階に通じる出入口に到着。結構、見つけにくいです。

下りのスロープ。二階でカートに入れたものは、一階のレジでまとめて精算します。

一階

一階は、すべて食品です。

魚類、かえる、すっぽん

中国の魚売り場は、いつ行っても、ワイルドですね。魚は、生け簀で泳いでいる魚を自分で網ですくうか、店員さんに言ってとってもらいます。

かえる(田鶏/てぃえんじー)、すっぽん(甲魚/じゃーゆー)、普通の亀もいますね。(どうやって食べるの?)

ザリガニ

ザリガニ(龙虾/ろんしゃー)。クリップボードで工夫の跡がうかがえます。

 

フルーツ・野菜

以下、ドリアンの売り場。タイからの輸入品かな。

ウォルマートに限らず、最近、どこのスーパーでも、野菜やフルーツは、パック売りが主流になってしまった感があります。便利は便利ですが、量り売りが少なくなって、中国スーパーらしさが、消えていく感じで、個人的には残念です。

お茶

中国は、さすがにお茶の本場だけあって、とにかくお茶の種類は豊富です。こちらは、花茶系列で「菊花茶」「玫瑰茶(バラ茶)」など。その他、聞いたこと無いようなお茶が結構あります。自分が飲んでいるのは「ジャスミンティー(茉莉花茶)」くらいかな。

こちらは、普通っぽいお茶。すでにパックになっているものを買うもよし、自分で、分量を計って買うもよし。試しに、鉄観音(てぃえぐぁんいん)を買ってみました。鉄観音は、油ものが多い中華料理に合います。

 

五谷磨房

中国スーパー謎?のコーナー。係員のおばちゃんが「現磨、現磨・・(挽きたてですよー)」といって呼び込みをしていて、香ばしい香りをさせています。どうも、豆や穀物類(莲子,黑芝麻,黄大豆,燕麦,红枣干,葛根・・・)を、ローストしてくれるようです。ちなみに「五谷磨房」は自然健康食品のブランドで、ペプシコが出資しているようです。

デリカテッセン

デリカテッセン(熟食/しゅーしー)コーナーもあります。蒸し物、揚げ物、涼粉とか、いろいろあります。(あまり美味しくないけど)。涼粉(りゃんふぇん)は、中華風レーメンみたいな感じで、店員さんに「これとこれ」と指示すると、混ぜてくれるます

 

饅頭類、きちんと並んでます。中国人は、並べるのは得意です。

寿司

さすがに、これを食べる勇気はないな。

ウォルマートのパン(面包)

ウォルマートのパン類ですが、その場で焼いたものを提供しているようで「沃尔玛自有品牌(ウォルマートのプライベートブランド)」と銘打っています。安くてそこそこ食べられるので、悪くない感じです。

こんな感じで、ご丁寧に、かなり頑丈なパラスチックの包みに入ってます。

 

試しに、少しだけ、購入してみました。

日式アンパン、4個入りセット、6.9元(130円) ちょっとスカスカした感じはありますが(あんが少ない)、そこそこ食えます。市販のアンパンと違って、焼いた感があります。これで、85℃のアンパン一個とほぼ同じ値段ですから、非常にリーズナブルです。

ドーナツ6個入り、9.9元(180円)、こちらは、家であげたような素朴な感じのドーナツ。

クロワッサン、4個入りセット、12.9元(250円) こちらも、悪くない感じです。袋の口を閉じられるようになっているのも、芸が細かいです。

パイナップルパン(菠萝包)12.8元。くるみ棗入りケーキ(沃集鲜枣泥蛋糕)17.8元。

マフィン、ベーグルなんかもありますね。

スイスロール(瑞士卷)

ドーナツ、色彩がやばすぎます。

その他、焼きたてのものは、ガラスケースの中に、鉄板の上に載ってます。中国人大好き、肉松パン、ふわふわで甘い食パン(甘食みたいな甘さ)

エッグタルトとドリアンピザ、脆皮小巨蛋(クリスピービッグエッグ?

 

もちろん、通常の食パンや菓子パンも売ってます。ぱっと見は、日本の菓子パンみたいな雰囲気ですが。

チョココロネ(5元)発見!! この「桃李」というメーカーは、日本の菓子パンをよく研究していて、似たようなものを作っているメーカーです。

早速、購入して、食ってみましたが、やはり残念感は否めないですね。まず、外見からして、そもそも三角形じゃないし、チョコも見えてない。しかも、生地がクロワッサン風で、チョコも固くておいしくない。

自動精算機

最後、一階の自動精算機で、会計をします。

あとがき

以上です。平日の昼だったからかもしれませんが、結構、人少なくて、大丈夫かなと思いました。それでも、中国に進出している、外資系スーパーの中では、ウォルマートは、まだ善戦している方かと思います。最近は、イオン(永旺)も、あまりぱっとしないし。

完全に、ローカル化しつつも、一部、3Mとか、ハーシーズのチョコレートとか、アメリカンなブランドも置いてあったりします。

あと、店員の制服が、ポロシャツとジーンズとか(店による)、ちょっとアメリカンな感じで、接客とかも、イオンとかと比べると、いろいろ違うので面白いです。また、ボードを使って、店員さんからのオススメ商品(我的推荐をフィーチャーしてます。

 

ちなみに、米ウォルマート社は、世界最大のスーパーマーケットチェーンで、売上額は、約5552億ドル(約59兆円、2020年度)。トヨタの売上高が約30兆円くらいだと思うので、その二倍という超マンモス企業です。日本では西友を運営していましたが、2020年に売却してしまったそうです。

中国には、1996年に参入し、現在400店舗以上を展開しているそうです。ただ、近年、中国市場では競争が激しく、多くの店舗を閉鎖しているとのこと。最近は、京東(JD)とも提携して、オンラインとオフラインの融合に取り組んだり、サムズクラブ(山姆会员商店)のような、会員制スーパーマーケットにも力を入れ始めているようです。

ウォルマート(沃尔玛) ロケーション、営業時間

ウォルマートは、上記の店舗(紅岭店)以外にも、深セン市内に、十数店舗あり、どの店舗もかなり大型です。(蛇口、香蜜湖、福星、洪湖、翠竹など)

営業時間は、7:30-23;00(店舗により、若干異なる)で、結構、長時間、営業しています。