深センの超高層ビル 高さランキング【2022年】

2022年5月22日

中国に暮らしてみて感じるのは、高層ビルがやたら多いということでしょうか。

中国は国土が広いにも関わらず、「高さは正義」とばかりに、ビルを上に上にと伸ばしていきます。

また、高さもさることながら、中国のビルは、自由度が高く、個性があって面白いものが多いです。

以下、深センの超高層ビル(摩天楼)について、ランキング化してみましたので、ご紹介してみます。

深センの超高層ビル 高さランキング

以下、すでに建造済みの高層ビルについてです。(建設中、計画中のものは除外)

1位 平安国際金融中心  592m  深センNO1

現在、深センのトップに君臨しているのが福田中心区にある平安国際金融中心。鉛筆のように鋭く尖った形が特徴で、高層ビルが林立する福田中心区ののかでも、ひときわ高いです。

高さ592mは、中国でも上海タワー(632M)に次ぐ、2番目の高さだそうで、当初の計画では、中国一を目指していたらしいですが、航空管制の影響上、高度を下げざるを得なかったという経緯があるようです。

最寄り駅:地下鉄「会展中心」駅

2位 京基100  441.8m  三年天下

京基100(じんじ・いーぱい)は、その名の通り100階だてのビルです。

2011年、建造当時は、深セン1の高さを誇っていましたが、その後、平安タワーができたことで、三日天下ならぬ、三年天下に終わっています。

1-5階まではホールと国際会議センター、6-72階がオフィス、75-100階は高級ホテル。96階以上はガラスばりの空間になっているようです。周囲に低層のB棟、C棟などもあり、日系企業も入居しています。

ちなみに、このビルは、夜になるとビルの壁面が広告になります。市内のかなりの場所から見えるので、広告効果は抜群です。(写真は「买,买,买!(買え、買え、買え)」の三連呼)

最寄り駅:地下鉄「大剧院」駅

3位 華润総部大楼 392.5m  春のたけのこ

近年、発展が著しい南山ベイエリアに誕生した新たなランドマークが、このビルです。

その独特の形からついたニックネームは「春笋(春のたけのこ)」

その名の通り、にょっきりと、たけのこのように天に向かって生えています。南山の大抵の場所から見えるので、道に迷っても、このビルがあれば、とりあえず方向だけはわかりそうです。

また、近辺には、深セン体育館「春繭(はるまゆ)」や深セン人才公園などもあり、新たな市民の憩いの場としても親しまれています。

最寄り駅:地下鉄「后海」駅

4位 深业上城  389m

近年、再開発が、行われているのが、「深业上城」地区です。

ここは、単なるショッピングモールだけではなく、その上に、町並みが広がっており、コンセプト感のある街並みが広がっています。

また、周囲には、無印良品が経営する「MUJIホテル」を始め、テスラやソニーのショールームなど、ちょっと高級感のあるテナントが進出しています。

最寄り駅:地下鉄「冬瓜岭」

5位 地王大厦 383m  過去の栄光

全面、エメラルド色のカーテンウォールに、角が二本。一度見たら、忘れられないインパクトのあるビル、それが「地王ビル」です。

この「地王(でぃーわん)」ですが、歴史は割りと古く、建造は1991年。当時は、文字通り、深センナンバーワンでしたが、その後、順位はどんどん下がって、いまでは、その存在を知らない人もいるほどになってしまいました。

しかし、地王に入居する、日系企業は今でも多く、結構、根強い人気を誇っています。ときどき、屋上から緑色のレーザービームを発射しているときがあります。(今は知りませんが・・)

最寄り駅:地下鉄「大剧院」駅

6位 大百汇中心  375m

福田中心区ビル群のなかで、東側の中心となっているのが、この「大百汇中心」です。

ちょうど、北側の莲花山あたりから見ると、西の「平安タワー」と対のような感じになっています。

 

最寄り駅:地下鉄「会展中心」駅

7位  汉京金融中心  360m

南山にまた一つ、ランドマークが出現しました。

テンセント(左)の社屋をも眼下に見下ろす360mは、南山で二番目の高さを誇っています。

 

最寄り駅:地下鉄「深大」駅

8位 赛格广场 355.8m  突然、揺れる

赛格广场(さいがー広場)は、中国の電子街「華強北」の中心に位置し、長く、この地域のランドマークとして君臨してきた老舗タワーです。

中に入ると、相変わらず、小さなブースがアリの巣のように密集しており、中国電子街の熱気を感じることができます。

ただ、2021年5月18日、地震も何もないのに、突然、揺れるという前代未聞の事件を起こしたことは記憶に新しいところです。

最寄り駅:地下鉄「华强路」駅

9位 深圳湾壹号T7  342m  深セン湾を一望

発展著しい、南山后海地区の人才公園の南、深セン湾を見渡すように、そびえ立っているのが、「深セン湾壱号」です。

高層階からは、はるか香港を見渡すこともできそうです。

最寄り駅:地下鉄「登良」駅

10位 深圳汉国城市商业中心 329.4m  孤高を貫く?

華強路駅を降りて、深南通沿いに、ひっそりとつっ立っているのが、このビルです。

300メートルを超える超高層ビルにもかかわらず、地下鉄の駅からもやや遠く、テーマ性がイマイチ感じられない、ただ突っ立っているだけという不思議なビルです。

ちなみに、夜はビル全体が青くなったり、という裏技!?も持っています。

最寄り駅:地下鉄「华强路」駅

深セン摩天楼ランキング(1-15位)

以上で紹介したビル以外にも、結構、有名な高層ビルは、たくさんあります。深南大通沿いが多いようです。

深センの超高層ビル プロジェクト(建設中、計画中)

現在も、深センでは、各地で超高層ビルが建設中です。

ただ、2021年5月18日に起こった、赛格广场の突然の揺れるという事件が起こったこともあってか、500メートル以上の高層ビルの建造を制限されてしまったようで、高さ競争は、下火になりそうです。

佳兆業環球金融中心(福田区) 518m

イオンでおなじみの「科学館」の駅前に建設中なのが「佳兆業環球金融中心」です。

「科学館」周辺は、都心にありながら、イマイチ地味な場所でしたが、地下鉄6号線開通とこのビルで、活性化しそうです。

最寄り駅:地下鉄「科学館」駅

龙岗世茂深港国际中心  700m  龍岡区

目下、中国で、NO1の高さになると見込まれているのが、この「龙岗世茂深港国际中心」です。将来、龍岡のハブ的存在となりそうな「大运」駅のランドマークとなる見込みです。

当初は700Mという高さを目指していたようですが、500メートル以上の高層ビルの建造の規制によって、高さは圧縮されそうです。

最寄り駅:地下鉄「大运」駅

罗湖华润湖贝中心  500m程度  羅湖区

海鮮街が近い「湖貝(ふーべい)」地区は、かねてから、再開発の呼び声が高い地区でした。

ドバイタワーを模したような大規模な青写真が描かれていましたが、周囲一帯、大きな更地となり、いよいよ着工に向けて、動き出したみたいです。(2028年くらいに完成)

メインビルの「湖貝中心」は、当初、世界一も視野に入れていましたが、ここも、500メートル程度に引き下げられたようです。

最寄り駅:地下鉄「湖貝」駅

蔡屋围晶都改造プロジェクト 羅湖区 500m (計画中)

福田や南山の大発展で、近頃、霞んでしまっている感のある羅湖、蔡屋围地区(大劇院)。最近では「地王」「京基100」と続いてきた、ナンバーワンの座も、奪われてしまいました。

その座を奪還すべく??水面下で、着々と計画が進んでおり、大劇院の周囲に、600-700メートル級の超超高層ビルの計画があるようです。(が、ここも高さは引き下げられそうです。)

最寄り駅:地下鉄「大劇院」駅