中国ネットショップを利用してみる(利用手順・ECサイト紹介)
日本で、アマゾンを利用するのが、当たり前になったように、中国でも、最近は、ネットショッピング(网购/ワンゴウ)が、一般的になりつつあります。
ネットショップは、品数も豊富だし、実店舗で買うより安いし、配達もしてくれるしで、いいことずくめですが、それでも、配達人が何時来るのか、時間が読めないなど、不便な面もあります。
以下、中国アマゾン(亚马孙)を使って、商品を購入するときの流れを、ちょっと紹介してみます。
中国ネットショップ利用の流れ(アマゾン/亚马孙)
まずはアカウントの取得(注册)
日本のアマゾンのアカウントはそのまま使えないので、中国アマゾンのアカウントを新たにつくり(注册)、パスワード(密码)を設定をします。
その際、中国の電話番号もしくはメールアドレスが必要となります。
ログイン(登录)
アカウントが取得できたら、次は、ログイン(登录)です。ログイン方法は、以下、2種類あります。
1 QRコードスキャンでログイン(扫码登陆)・・・微信(アリペイ)でログイン。コードをスキャンするだけなので、簡単です。
2 アカウントでログイン(账户登录)・・・ ・・・名前(用户名)、電話番号(手机)、メルアド(邮箱)のいずれかと、パスワードでログインします。
商品の選択
次に、例として、中国語のテキストを買ってみます。
自分が過去に、買った商品であれば、アカウントの過去の購入記録(我的订单)から、その商品にたどり着くことができます。
あるいは、検索窓にキーワードを入れて、検索しても構いません。検索すると、以下のような感じで、候補がズラズラとでてくるので、「漢語会話301句、日本語版、上・下」を上下冊、それぞれ2冊ずつ(計4冊)、買ってみます。
ショッピングカート(购物车)
すると、ショッピングカート(购物车/ゴウウチャー)内には、テキストの上下冊、それぞれ二冊(計4冊)入ります。(金額は146.4元)
今回は、そのまま、決済センターに進む(進入決算中心)をクリックします。
注文表(订单)を確認 決済方法、配達日時、発票
以下が「注文表(订单)」になります。ここで、決済方法、配達場所、配達日時、金額、発票の有無などを確認します。
決済方法
中国に在住している人であれば、普通は、微信(ウィーチャット)、支付宝(アリペイ)を使うと思いますが、クレジットカード(信用かー)払いも選択可能です。
代金引換(到货付款)は、以前はありましたが、現在は、ほとんど使わないと思います。
配達日時の指定
中国なので、届く時間が早くなったり、遅くなったりすることは日常茶飯事なので、気になる人は、配送日時の設定をしておくといいかもしれません。(「工作日」はウィークデーのことです。)
発票
発票を希望する場合、受け取ることは可能です。
微信の支払い画面
ここでは、微信支付を選択してみます。すると、以下のようなコードがでてくるので、自分のスマートフォンでスキャンして、支払います。
支払い完了(完成支付)
支払った後、自動的に画面が切り替わり、完成支付となります。
不在時は、集配ボックスへ
商品を受取るときは、通常は、自室まで届けてくれますが、たまにマンション1階の集配ボックス(写真)に、放り込まれているときもあります。
その場合、自分で一階まで取りに行かなければなりません。
その際、事前に、自分の携帯電話あてにショートメッセージ(短信)が届いていると思いますが、メッセージ内の番号を、集配ボックスの画面の指示に沿って入力すると、商品が入れてあるボックスが開くという仕掛けになっています。
24時間以内に受け取らないと、回収されてしまいますので注意が必要です。
商品に欠陥がある場合
梱包は、結構、丁寧にしてありますが、その割には、商品が、曲がっていたり、凹んでいたりすることがあります。少しくらいであればいいですが、あまりにひどいときは、クレーム(投訴/とうす)したり、商品の交換することもできます。
商品交換の場合は、中国語なのでハードルが高いですが、電話かチャットで、相手と連絡しなければなりません。
中国の代表的なECサイト
以下、ネットショップを利用するにあたって、よく利用する、中国の代表的なEC(eコマース)サイトをあげてみます。
天猫(Tmall)
天猫(Tmall)は、2013年開設したアリババ系列のECサイトで、7万店以上が出店しているとも言われる、中国最大のECモールです。
「淘宝(タオバオ)」が、個人対個人であるのに対して、「天猫(Tmall)」は、信頼度の低い個人店を排除しているのが特徴で、安心して買い物ができます。
黒猫が目印で、毎年、双十一(独身の日)の派手なセールも有名です。
京東商城(JD)
京東商城(じんどん/JD)は、天猫につぐ、中国ナンバー2のECサイトです。
商品点数が多く、ありとあらゆるものを、揃えており、自分も、電化製品、事務用品、書籍を購入するのに利用しています。
「海外購(はいわいごう)」というのがあって、海外の商品が買えるサービスがありますが、通関の個人認証で、中国の身分証を求められるので、外国人は使えないようです。
中国アマゾン(亚马孙)
中国でも、アマゾンは一応あります。
ただ、中国では、日本ほど、アマゾンの存在感はなく、中国人は、ほとんど使っていないようです。
近年、商品点数も少なくなって、使い勝手が悪くなっているので、自分も、最近は、使わないようになりました。
淘宝(タオバオ)
かつて、中国ネットショップの代名詞的存在であった淘宝(タオバオ)ですが、個人対個人なので、サービスにむらがあって、玉石混交というイメージが強いです。
個人的には、以前、タオバオで、ある個人商店(北京在住)に、中国語のテキストの日本版を5冊注文したら、英語版が5冊届いたことがあり、チャットを利用して相手方とやり取りしたが、正直、時間の無駄でした。
実際、皆が皆こんなにいい加減というわけではないとは思いますが、「天猫」「JD」など、普通のECモールを利用しておいたほうが無難だと思います。
その他のECサイト
その他にも、天猫、JDの2大ECサイトに次ぐ勢力になっている「拼多多(ピンドゥオドゥオー)」や、蘇寧電器を母体とする「蘇寧易購」、アパレルやアクセサリー中心の「唯品会」など、多彩なECサイトがあります。