香港人の北上消費ブームの最前線

今年も残すとこわずかになりました。といっても、中国なので、あまり年末感がなく、普段と変わらない一日を過ごします。街なかでは、クリスマスの飾り付けを撤去したりしています。その後、ぼちぼち旧正月の飾り付けに取り掛かるという感じでしょうか。

それはさておき、自分はふだん、羅湖にいることが多いですが、このあたりは、香港のイミグレからすぐのところですので、香港人が比較的多い場所です。

そして、数年前からはじまった、香港人の北上消費ブームが、現在も続いており、その最前線といってもいい場所だと思います。北上消費というのは、香港人が、香港に対してその北側に位置する深センにやってきて消費することですが、一過性のブームではなく、結構、長く続くトレンドになりそうな感じです。

香港人の北上消費ブームの最前線

羅湖イミグレ

北上消費の最前線に位置する、羅湖イミグレは、コロナ禍の最中は、ゴーストタウンになっていましたが、最近では、すっかり復活を遂げ、それどころか、ミニバブル化している感じです。動画(4.9M)

先日いったときは、新しいフードモールみたいなものもできていました。

このあたりは、呼び込みがうるさすぎるので、ふだんは行きませんが、結構なにぎわいです。
動画(1.9M)

動画(1.1M) このあたりは、港幣(HKD、がんびー)もOKみたいですね。

人民南路

人民南路沿いは、イミグレ方面から、キャリーバッグを引っ張りながら、香港人たちが群れをなしてやってきます。50代-60代が一番、多い感じがします。

道すがら、そんな彼らの消費をあてこんだ、ホテルやマッサージ屋の呼び込みが、わらわらいて、関係ない自分も、何回も声をかけられる羽目になっています。

現在、人民南路は、歩道を大幅にリニューアルしていますが、こういう北上消費をあてこんだ流れの一環なのかもしれません。

国貿 金光華広場

国貿駅そば金光華広場にあるスーパーは、YH(永輝超市)という新たなスーパーになって新装オープンしましたが、休日ともなれば、大量の香港人がおしかけ、芋のこを洗うが如き状態になります。以下、平日の様子。 動画(2.3M)

回乡证というものを提示すると、アイスクリームのハーフを無料でもらえるらしいです(凭回乡证即可免费领取冰淇淋半球)

まあ、このあたりだけをみると「いったい、中国のどこが不景気なんだ。」という感じすらします。

北上消費の背景

この北上消費の背景には、やはり、大陸中国と香港の物価の格差が存在します。ちなみに、自分は、たまにしか香港に行きませんが、最近は、香港の物価の高さに辟易することが多いです。コロナ後、さらに一段と高くなった気がします。

例えば、駅のふつうの店で、おにぎりを買っただけで、一個、20HKD(400円弱)とかします。そら、中国に来て、消費しようという感じになるのは無理もないです。香港人は、一般的には、中国大陸には来たがらないというのが通例でしたが、こう物価差があると、背に腹は代えられないということなのかもしれません。

あと、深センのサービス業全般のレベルが上っているということもあるかもしれません。確かに、モノの品質に関しても特に問題ないレベルだし、接客に関しても、香港のほうは接客が事務的ですが、深センのほうはフレンドリーな気がします。あと、広東語がそのまま通じます。来ない理由がありません。

人民元と香港ドル

ちなみに、人民元と香港ドルについていえば、以前は、人民元のほうがだいぶ高い印象でしたが、このところ、人民元は割と低めに据え置かれているせいか、人民元と香港ドルのレートは、かなり接近してきています。現在、1 人民元=1.11 香港ドル のようです。

また、安く据えおかれていると言われる人民元ですが、対日本円に関して言えば、かなり高くなりました。コロナ前、1人民元15円程度でしたが、現在は、1人民元21円程度になっています。安いといわれる人民元と比較しても、さらに安いって、「日本円、どんだけ、価値、下がってるんよ!!」といいたくもなります。

経済的な波及効果

この羅湖イミグレ周辺に限らず、福田、南山でも、香港人の北上消費というのは、広がっていますので、経済的な波及効果というのはかなりあると思います。

現に、あのコロナ後の閑散とした状態から、商圏がどんどん広がってくるさまを目の当たりにしていますと、すごいと思わざるを得ません。(ただ、香港側は、その分、割を食っているんでしょうが・・・)

まあ、日本も現在、外国人旅行者のインバウンド消費がトレンド化していると思いますが、ちょうど、あれと同じような感じかと思います。こういうインバウンド消費は、GDPからすればたいしたことはないという人もいますが、直接に、一般人に落ちてくる現金なので、馬鹿にはならないのではないかと思います。

ただ、自分のような日本人には直接は関係ないのが悲しいところですが・・・

 

というわけで、皆様、よいお年を!!